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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

右頸腕症候群(けいわんしょうこうぐん)、脊椎管狭窄症(せきついかんきょうさくしょう)、鍼を続けて自然治癒力向上で!2010年3月の症例

2014年5月12日

右頸腕症候群(けいわんしょうこうぐん)、脊椎管狭窄症(せきついかんきょうさくしょう)、鍼を続けて自然治癒力向上で!2010年3月の症例

右頸から腕にかけて痛みがあり、左腰の痛み、左右足の痺れがあるとのことで来られた71歳の女性です。

15年前から整形外科を受診しているが、頸の痛みは治らず、最近強く鳴ってきたとのことでした。

糖尿病・高血圧・脊椎管狭窄症などの既往がありました。

体の状態は、皮膚は冷たいがつやあり。頸椎のへんけいがありました。

ナソ部は虚所見。

そのほかの症状として、目覚めやすい/手足の冷えなどがありました。

以上のことから、腰痛/脊椎管狭窄症・右頚腕症候群と判断されました。

治療は最初の2回は右適応側で肺・肝相剋調整で行い、3回目4回目に脾虚証に替えて、適応側も左にした結果、頸の痛みは楽になってきました。

奇経灸も最初は右の後谿・申脈を使っていましたが、左後谿・申脈に替えたところ良い結果となりました。

最初の1か月は三日に一度の来院で行い、2か月目からは、1週間に一度のペースで治療を行いました。証は、脾や腎が中心となり、3か月ごろより、左尻の痺れが良くなってきました。しかし、右足の痛み痺れはなかなかよくならずに経過をたどりました。

夏ごろより、治まっていた頸筋が突っ張る感じや左足の痛みもまた出てきました。9月の途中で一度治療を休むことになりました。

1か月半後再来院され、そのかん、膝に水が溜まって水を抜いたり、ヒアルロンサンを投与したりしていたそうです。

再開後、腎や肝を中心に治療を行い、冬ごろには膝の痛みは改善されてきました。胃がむかむかしたり、便秘になるなどの症状があり、治療はしばらく継続しました。

初診から2年あまり継続してもらいましたが、右足の痛みはあまり取れず、夜も痛くなったとのことで、病因から手術を勧められて鍼治療を、止めることにしました。

2年間、100回余りの治療でした。

4か月後再来院され、結局ブロック注射を受けたら、右足の神経痛が止まって手術はしなくても良かったとのことでした。

15年間病院で治療をしていても、治らなかったものが、ブロック注射で泊まったのですから、良かったと思います。

鍼治療を2年余り続けてくれて、それで治るというところまではいかなかった症例でしたが、今まで何回も注射は受けていたはずなのに、効かなかったものが、効くようになったのは、鍼の影響も多少役立っているのではないかと、自負しています。

現在も肩こりがひどくなったり、頭痛があるときなど、時々来られています。

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