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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

夜尿症、7分の1でも納得できずに!2010年4月の症例

2014年5月24日

夜尿症、7分の1でも納得できずに!2010年4月の症例

夏休みになると良い日が続くが、ほぼ毎日夜尿があるとのことで来られた5年生の男の子です。

小児ぜんそくの既往があり、直ぐ高熱を出したり、風邪が治りにくい。

腹部は下腹部が硬く、脉は浮いていて弱い、手足の湿り気、

治療は肝虚脾実証でおこない、延伸で経絡を撫で、下腹部のコリに対して鍼、下腹部に温灸。

2回目から証を脾虚証に替えて、腰の膀胱兪に銀粒を加える。

4回目の段階で、治療をした日は夜尿が止まっているという状態になる。

三日に一度くらいの通院を続けてもらったが、治療当日は止まっているが、後は夜尿があったり、高熱を出すなどの、体調不良があって、なかなか良くならなかった。

証は腎や肺に替えてみたり、適応側を換えたり、つぼを換えたりして、やっていった。

13回目までほとんど症状の好転が見られなかったが、八日間夜尿が止まって、7月からは1週間で一度程度の失敗になった。

9月中旬まで治療を継続してもらい、かなり良い状態になったが、完全に治るまでは、治療を続けてもらえず、予約のキャンセルが2回続いたところで、治療が終了となってしまいました。一般の患者さんにも言えますが、特に子供を連れてくるお母さんの中で、100か0かで考えられる人がいるようです。

このお子さんのように毎日11歳まで夜尿があったのですから、1週間に1回失敗があっても後の六日は成功しているわけですから、治療効果は十分上がっていることとなり、もう少し経過観察を続けていけば、完全に治癒したものと考えられます。

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夜尿症(夜尿症)、毎日あったものが、治ってよかった!2010年2月の症例

2014年4月24日

夜尿症(夜尿症)、毎日あったものが、治ってよかった!2010年2月の症例

夜尿症で毎日失敗している小学4年生の男の子。3年前から夜尿外来を受診して、薬治療を受けていたが、ぎりぎりまで排尿を我慢させる方法がつらくて、しばらくやめていた。
はりで改善できるのならと来られました。
膀胱型と診断され、膀胱部が硬く、下腹部も硬めでした。
背中はややざらつきがあり、仙骨の(膀胱兪)に圧痛がありました。
脉はやや浮いていて弱い。
既往としては、小児ぜんそく、アトピー性皮膚炎がありましたが、今は落ち着いているとのことでした。
1回目は証を肺虚肝実証で行い、?鍼、円鍼を用いて治療。膀胱兪、中極に温灸を行いました。
2回目3回目は同じような治療を行いました。4回目に来られた段階で、初めて夜尿がなかった日がでて
きました。その回から中極に銀粒を添付して帰宅してもらいました。
数回治療を続け、すべて夜尿が続く日や三日続けてない日などが出てくるようになり、夜尿の尿量が減ってきたり、自分でトイレに行けるようになってきました。
途中から中極の銀粒を、膀胱兪に替えて添付しました。14回目に来られた段階で夜尿がかなり軽減してきました。
18回目まで週に2回のペースで治療を続け、夜尿がほとんどなくなったので、1週間に一度の通院にしてもらいました。
下腹部の難さが取れ、体も全体的に暖かくなってきました。最初の背中のざらつきもきれいになりました。
さらに4回続けてもらい、ほとんど夜尿が無くなってきましたので、2週間に一度通院してもらって経過観察をすることにしました。
3回経過観察後、夜尿が止まっていましたので、治療を終了しました。
1年後再来院され、1週間に一度くらい夜尿があるようになり、最近また頻繁にあるようになってしまったとのことでした。
証は脾虚を中心に行い、
5回治療を続けた結果、夜尿が全くなくなりました。
ぐっすり朝まで寝ていてももれなくなったとのことで治療を終了としました。
感想としては、4回目から止まり始め、14回目の段階で尿量が少なく、自分でトイレに行けるようになり、失敗しても一度くらいと回数が減り、
18回の段階でほとんど夜尿が無くなって、経過観察を含めて25回で完治したことで、とても理想的に行けた症例だと思っていました。
残念ながら、1年後に夜尿が再発してしまい、再び治療をすることになってしまいましたが、最初に来られた時のように毎日していた時よりも、治りは速く、夜尿0にすることが出来ました。

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  自律神経の乱れ 精神的な排尿障害 2009年9月の症例

2013年12月9日

  自律神経の乱れ 精神的な排尿障害 2009年9月の症例

小学3年生の女の子、残尿感があり、最近おしっこが気にかかり、我慢していたり、一度トイレに入るとトイレから出てこれないということで来られました。
体は手足に汗をかいていて、人見知りするような感じ。あまり他人と話すことが好きでない様子でした。体は冷たく、下腹部歯硬く冷たい、脉は沈んでいて弱い。
交感神経緊張状態が長く続いている状態と考えられます。
この緊張状態にある体をリラックスさせられれば、排尿障害は治るものと考え、治療を行いました。
初めは1時間に何度もトイレに入ったり出たりを繰り返す状態でした。
肺本証で行い、腹部の中極穴に温灸銀粒添付をしました。
同じような治療を3回繰り返して行い、1時間に1度くらいの回数になりました。
さらに、4回続けて行い、手足の汗、トイレに行きたいという気持ちが少なくなってきました。
1週間後に来られた時は2時間に位階、次の週は3時間に1回とトイレの回数が少なくなっていきました。
2か月半11回治療をしていただき、手の汗、尿の回数も正常となりましたので、改善として治療終了としました。
感相としては、この患者さんは夜尿ではありませんでしたが、精神的な緊張が排尿障害を引き起こしているもので、いわゆる「あがりしょう」ということになります。
病的というところまではなっていませんので、治療をすることで、正常な状態に速く戻ってくれたものと考えられます。

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  夜尿症、移尿症?2009年7月の症例

2013年11月26日

  夜尿症、移尿症?2009年7月の症例
9歳の女の子、生まれてから現在までほぼ毎日夜尿があり、昼間でも間に合わなくて尿を漏らしてしまうことがあるという状態で2009年7月に来院された。
病院では膀胱型の夜尿症と診断される。反射などは異常はないとのことであった。
腹診すると下腹部が硬く小さい感じ、脉診では、浮いていて弱い。
おそらく膀胱が小さくて膀胱の括約筋が伸びにくいじょうたいではないかと推察される。
治療は肺虚証で、下腹部の中極穴と、足の至陰穴に銀粒を添付して終わった。
三日に一度くらいの間隔で来院してもらい、4回目5回目のころより夜尿が止まるようになってきた。
その後、夏休みになったので、1日おきの来院で行ったところ、昼間の尿の漏れはなくなってきて、夜尿も朝の5時か6時くらいにするようになってきた。その代り、尻や臍周りに湿疹ができてきた。証を脾虚証に替えて治療を行う。
夜尿は1週間全くなくなり、夜中自分で起きてトイレに行けるようになってきた。
次の治療でも夜尿はなくなっていて、痒みも良い方向に改善されていたので、1週間に一度くらいの通院に替えてもらった。最初に添付していた銀粒は取りやめても症状に悪影響はなかった。
しかし、夜尿はなくなったが、時々日中間に合わなくて漏らしてしまうことがあった。
10月末まで治療を続けてもらって、夜尿は全くなくなった。昼間の尿漏れは時々あるとのことであったが、夜尿に関しては改善しているので、治療を終わりとしました。
感相としては、毎日のように夜尿があり、おむつをしているような状態では、かなり重症であると思われますが、この子供さんのように1週間に2回、夏休みを利用して、3回と集中的に治療できたことは、とても良い結果につながりました。
夜尿に関しては、4回目くらいから止まり始め、15回くらいで、全くなくなってくれました。そして、経過観察で2か月さらに続けてくれましたので、再発の心配もしなくて良いところまで治療をすることが出来ました。
昼間漏らしてしまうのは、ぎりぎりまで我慢していたり、行けるときにトイレにいかなかったりという理由もあると思いますので、3年生くらいの年齢となっていれば、本人が気を付ければ、防げることだと思います。

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