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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛症(ようついついかんばんへるにあによるようつうしょう)、腰の痛みが気持ちを不安助長させ、悪いイメージ自分が作る!2010年3月の症例

2014年5月7日

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛症(ようついついかんばんへるにあによるようつうしょう)、腰の痛みが気持ちを不安助長させ、悪いイメージ自分が作る!2010年3月の症例

30歳の男性、1年ほど前に腰椎椎間板ヘルニアとなり、治療を受けてから、気持ちが不安定となり、心療内科で治療を受けているが、最近突発性難聴となって、来られました。
体の状態は、皮膚はざらつきあり。足先の冷え。手の平の汗。腹部は上が硬く、舌は冷たい。脉は、沈んでいて弱い。
そのほかの症状としては、突発性難聴/目覚めやすい/胃がつかえる/鼻がつまる/喉口の渇き/胸苦しい/動悸/手足の冷え/頻尿/肩凝りなどがあり、腰痛/腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛症、自立神経失調症と判断しました。
1回目は肺虚証で行い、2回目は湿疹などが出来たので、証を脾虚証に替えて行う。
3回目の段階で、難聴が楽になってきて、4回目から眠れるようになり、7回目ごろより、腰痛が楽になってきたので、腰痛ベルトをはずせるようになってくる。
しかし、腰痛が出ると、いろいろなところが具合が悪くなるようで、その時の状態がまちまちになってくる。
ゴールデンウィークで出かけてきたが、具合があまり悪くならず、悪くなっても直ぐ良い状態に戻るようになってきた。
しかし、心療内科を受診した時に、抗鬱剤を処方され、それを飲み始めたら、気分が悪くなり、腰痛や尿漏れがあるようになる。
結局16回の段階で治療が中断してしまい、改善とはなりませんでした。
感想としては、気持ちが不安定であるというのが、最も訴えていた症状で、腰痛が強いか弱いかによって、他の症状を引き起こしてしまうような状態でした。
経過をたどっていくと、腰痛は、楽になってきて、本人もベルトをはずしたり、悪くなっても直ぐもとに戻っていけることを自覚するようになっていましたが、
多くの人に見受けられますが、鍼をしてよくなってくると、少し症状の好転が見られないことで、とても気に病んでしまって、「よくならない」と決めつけてしまわれるようです。
鍼をしてかえってひどくなったとか、今までなかった症状が出たというのなら、治療としては、悪影響を出しているということになりますが、足踏み状態や本人の満足度で評価されると、せっかくの状態の上向きが理解できなくて、このように治療中断ということになってしまいます。
過度の病気や症状に対する心配は、自分で自分を病気にしてしまっていることですので、楽になっているときは「よい」、悪くなっているときは「悪い」と
自分の状態を、客観的に捉えることが大切だと思います。

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  慢性 頸・肩こり・慢性腰痛 眠りも深く、疲労しにくく! 2009年9月の症例

2013年12月13日

  慢性 頸・肩こり・慢性腰痛 眠りも深く、疲労しにくく! 2009年9月の症例

62歳の女性、肩こり、頸の痛み、腰痛、眩暈、耳鳴りなどの症状で来られました。
何年も慢性的な頸の痛み、肩こりで、以前は鬱的にもなったとのことです。
臍周りが冷たく、脉は、沈んでいて、遅く、弱い。体は、後頚部から肩にかけて突っ張っている。第5腰椎の前突。 眠れない/頭が重い/喉が渇く/頻尿、既往として、気管支喘息がありました。
治療は脾・肝相剋調整で行い、肩、腰に温灸、2回おなじような治療を行ったところ、眼圧が上がって、耳鳴りが強くなってきましたので、肝虚本証に替えて治療。
2回で眼圧は治まってきました。眠れるようになってきて、後谿・申脈の奇経灸を加え、
6回目に来られたころから頸、肩、腰の痛みは楽になり、眠りも深くなったり、疲れにくくなったとのことでした。
しかし、喉が渇く感じや耳鳴りはなかなかよくなりませんでした。遠方のため、冬になって、雪が降ると車の運転が不安とのことで、治療が中断となりました。
感相としては、慢性肩こり、腰痛、睡眠、頭痛など、症状が取れて改善できたことは良かったです。
春くらいまで治療が出来たら、耳鳴りもかなり改善させられたのではないかと思われました。

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耳鳴り 突発性難聴 2009年7月の症例

2013年11月28日

耳鳴り 突発性難聴 2009年7月の症例
65歳の女性、2009年7月に来られた人で、かなり以前より右の耳鳴りがあり、雑音がひどく、病因では突発性難聴と診断を受ける、最近は左の耳の聞こえも悪くなったので、鍼治療をやりたいとのことで来院された。
子宮内膜症で子宮摘出、卵巣摘出、肋膜炎などの既往症がありました。
そのほかの症状としては、胸苦しい、頸肩の凝り、手足の冷えなどがあり、体は右胸鎖乳突筋はキョロしょけんがあり、左胸鎖乳突筋はやや緩みぎみ。
腹診は、上腹部が冷たく弱い、脉診は、沈んでいて、強い。
脾虚肝実証で行い、左右の頸(ナソ部)の所見に対して、左は補い、右は緩めた。背中、腰に刺鍼、左の耳の下側に銀粒を添付、右陽老穴に温灸、二日、三日と続けて行い、三日目からは耳鳴りの雑音の変化が1日に何度もあるようになった。翌日は、かなり音が少なくなったとのことであった。
感相としては、耳鳴りはなかなか治りにくいものであり、それに効果があげられる薬も少なく、治療法も限られている。実際には保管的な治療がほとんどであるが、鍼をしていくことで、雑音も半分から7割程度は軽減させることが出来ると思う。
この患者さんのように四日続けて治療をして、音の変化があった場合は、なおさら、続けて鍼治療をしてもらえれば、かなり改善できたのではないかと思いました。
耳鳴りは、病院に行っても治る薬がないということが、一般の人にも、残念ながら悪く影響しているのか、「どうせ治らない」というようなあきらめている人が大勢いるようであるが、器質的疾患でないものは、原因はわからなくても機能が衰えていて、このような症状を起こしているものであるのだから、時間をかけて行けば、かなりの部分は改善すると、認識を新たにして、前向きに取り組んでいただきたい。

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