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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

多発性硬化症、不眠、便秘、手足のしびれなど!2012年6月の症例

2015年12月14日

多発性硬化症、不眠、便秘、手足のしびれなど!2012年6月の症例

44歳の男性、先週多発性硬化症の治療で退院してきたが、夜中目覚めてしまって眠れない、便意のない便通、足の痺れがある、不眠・便秘・両足の痺れなどを最も強く訴えてこられました。
6年前に多発性硬化症と診断され、入退院を繰り返しているそうです。体の状態は、脉は沈んでいて弱い。腹は上腹部が弱い。皮膚は滑らか外側は冷たい。 下部腰椎の変形、便秘、目覚めやすく、眠れない、足の痺れ、低血圧など 多発性硬化症と診断しました。
治療は、眠れないことと便秘の改善を本人が望んでいましたので、それを中心に行いました。肺虚肝実証で行い、左右公孫・内関の奇経灸を用いました。3回目まで証は同じで、2回目から合谷・陥谷の奇経灸を行いました。治療後、便通があったり、眠れるようになっていましたが、4回目の段階でまた眠れなく、便秘とのことで、証を肝虚脾実証に替えて、奇経灸も公孫・内関に戻してみました。1か月目は三日に一度、2か月目から1週間に一度の通院で行いました。2か月目ごろより便通が整い始め、3か月目を過ぎたころより、寝る時間を少し遅くして、6時間程度は眠れるようになってきました。2回経過観察を行い、改善していましたので、4か月16回で治療を終わりとしました。

不眠・睡眠障害, 多発性硬化症, 鍼灸ブログ | コメント (0)