現在のページ位置

新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

頸腕症候群(けいわんしょうこうぐん)、簡単に治るものではないけれど、あきらめないで続けた結果は!2010年2月の症例

2014年4月26日

頸腕症候群(けいわんしょうこうぐん)、簡単に治るものではないけれど、あきらめないで続けた結果は!2010年2月の症例

20年ほど前から肩こりがひどく、最近右肩甲骨から腕、肘の内側外側に痛みがある夜も痛くて目覚め、曲げ伸ばし寝返りなどでも痛みがあると言ってこられた、57歳の男性です。
皮膚全体がつめたい。腹部は、硬く、脉は浮いていて弱い。 右ナソ部は虚。
そのほかの症状としては、 目覚めやすい/頭が重い/鼻出血/手足の冷え/目眩/頚付根の痛み/足の火照りなどがあり、右頸腕症候群と判断しました。
治療は肺虚肝実証で行い、ナソ部を中心に鍼を行い、右太衝・通里に奇経灸を行いました。
三日に一度の通院で、4回目で痛みが和らぎ始めました。
次に来られた時に夜の痛みは少なくなっている様子でした。
7回目から週に一度の通院で続けてもらい、頸肩の痛みは楽になってきましたが、右ひじ特に外側の痛みがなかなか取れませんでした。
途中は痛みがほとんどない1週間があったり、三日続けて痛くなったり、寝返ると痛みがあるなど、状態が安定しませんでしたが、粘り強く続けてもらった結果、
24回目でほとんど痛みが無くなったとのことで治療を終了としました。
感想としては、どの患者さんにもいうのですが、「腕の痛みは時間がかかりますので、そのつもりで治療してください」と言っても
理解してくれる人が少なく、数回やっても楽になってこない、治らないと途中で治療をやめてしまう人が割と多く見受けられます。
最初の段階で、10回から15回は、最低でもかかることを、必ず説明してから、治療に来てもらっているのですが、残念ながら、それが現状です。
この患者さんのように、楽になってから、改善するまでに、あきらめないで、続けてくれた人は、90点以上の改善となれますので、ぜひ、あきらめないで直してください。

 

頸腕の痛みの事例はこちら

鍼灸ブログ, 頸腕症候群 | コメント (0)

慢性腰痛症 右頸腕症候群!2009年10月の症例

2013年12月24日

頸腕の痛みの事例はこちら慢性腰痛症 右頸腕症候群!2009年10月の症例

大工さんで、前かがみや重いものを持ったり、腕を多く使う37歳の男性です。
右肩甲骨内側から右腕肘の外側にかけて痛みがあり、夜寝ていても腰痛がありました。そのほかに、目覚めやすい、手足が冷たい、皮膚がカサカサしているなどの症状がありました。
右ナソ部にキョロ所見、右肘外側の筋緊張、肩こりなどの所見がありました。
腹部は、上腹部が冷たく、脉は、ういていて、やや遅く、強い。
治療は肺虚肝実証で行い、頸、腰に温灸、右外関・臨泣に奇経灸を行いました。
三日に一度の間隔で通ってもらい、3回目まで肺本証、4回目に来られた時に右ひじの痛みは軽減していました。肝本証に替えて、治療を行い、6回目に来られた段階で、肩甲骨内縁の激痛が無くなってきました。背中から腕の痛みは改善しましたが、腰痛が強く出ていましたので、1週間に一度くらいの間隔で治療継続しました。
証は肺・脾・肝などその都度換え、申脈・後谿の奇経灸を使いました。3月半ばまで治療を続けてもらい、腰痛がかなり軽減しました。
皮膚のかさつき、足の冷たさが取れてきました。
感想としては、仕事がかなりきついようで、腰痛が慢性化していましたので、疲れがたまりすぎると激痛が出て動けなくなるくらいでしたので、出来るだけ鍼治療の間隔を開けないで通ってもらいました。
背中、腕の痛みは直ぐ取れてくれたので、よかったですが、腰痛に関しては、なかなかすっきりという感じにまではなっていないようでした。
その後、何度か再来院されていますが、いつもかなり激痛で動けなくなった段階でようやく鍼に来てくれるという状態です。

慢性腰痛症, 鍼灸ブログ, 頸腕症候群 | コメント (0)

びっくり!慢性激痛が無くなった

2013年11月20日

  びっくり!腕の激痛が取れました!
腕を使う仕事で、30分くらいたつと痛みが激しく、仕事をすることが出来ない。1日3回も激痛が襲ってくるので、何とかならないかとのことで、
来られた55歳の看板やさん。症状が出始めたのが3年くらい前で最近は激痛右腕、背中にかけて非常に強い。
二十歳のころに交通事故で首を痛め、3年くらい前に転落して尻を強く打つ。
痛みのため、目覚めやすい、手足の冷え、頸のこう靭帯が硬く張っている。
右頸脇にゴム粘土様所見。
体格は頑健であるが、体全体が冷たく、特に手足が冷たい。
腹部はやや膨満ぎみ。
脉診すると、沈んでいて強く振れる。(陰実)
治療は脾虚肝実証という証でおこない、頸と右背中に温灸、頸に円皮鍼を付けて終わった。
2回目に来られた時は、この間の治療の当日翌日は、今までは1日に3回は激痛発作があったのが、出なくなったと喜ばれて来院された。2回目から5回目まで肺虚肝実証という治療で行い、激痛発作があまり出なくなってきた。6回目の時に1週間の間に2回ほど激痛があり、30分くらいいずれも収まるまで時間がかかるくらいの痛みであったとの、ことである。
その後1週間に一度の間隔で3回治療を行い、後谿・申脈に奇経灸を加えた結果、痛みがほとんどなくなったので、改善として、治療終了とした。
9回、2か月で、治癒した症例であった。
感相としては、3年間も痛みが出続けていて、しかも、激痛、30分くらいも続き、1日に3回は襲われ、しかも腕を使う仕事であるとのことで、
3から4か月、20回くらい治療して、50パーセントから60%痛みを軽減させられれば、上出来であると思っていたのだが、5回目くらいで、軽減し始め、9回目でほぼ消失したとのことであるので、私自身が正直なところ、驚いた症例でした。
このような患者さんの症状であれば、おそらく、もっと悪くなっていって頸の手術に踏み切られる人も大勢いられると思いますが、
3年くらいたったものであっても、鍼で改善させることが出来るということを、身を以て体験させていただきました。

鍼灸ブログ, 頸腕症候群 | コメント (0)