現在のページ位置

新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

奇跡の生還

2010年10月14日

無事救出されて良かったですね

前略。チリの落盤事故で69日間地下700メートルに閉じ込められていた作業員の33名がこのほど無事救出されました。当初はほとんど生存が見込めないと思われていましたが、わずかな食料を分け合って生き延び、世界各国からの助けもあって、このたびの救出となりました。救出までには4ヶ月ほどかかるとの予想でしたが、地価に通じる坑道が技術者の尽力で開通し無事救出することが出来たそうです。しかし、この69日間33名の方々がどのような思いで救出を待ち望んでいたかと思うと、計り知れません。

予め結果が分かっていればそれでも耐えられるのかもしれませんが、本当に助かるかどうか不安の中でひたすらそれを信じて待っていたと思うと、人間の心の強さを感じずにはいられません。人間は時として弱くなったりおろかになったり、又このように強い意志を持ち続けて奇蹟を起こすことが出来たりもします。いたわりの心を持ち続けられるのも人間の大きな特徴なのでしょうね。動物は弱肉強食で、最終的には弱いものから脱落していきますが、脱落させないように励ましあったり助け合えるのは人間ならではのことではないでしょうか?

閉じ込められた作業員の人、救出するために尽力された人、信じて待ち続けた家族の思い、これらが一つの力となって今回の奇蹟の生還となったのではないかと思います。

それでは、又後日にお便りします。

日々のできごと | コメント (0)

我々にとってのノーベル賞を

2010年10月8日

 

日本人がノーベル化学賞に

前略。一昨日日本人の研究者が二人ノーベル化学賞を受賞しました。凄いですね!

今年はノーベル文学賞に村上春樹さんが取るのではないかと予想されていましたが、それに先立って化学賞の受賞となりました。科学分野では日本人は強くて、同じ日本人として誇れることと思います。遺伝子の分野で世界的な権威である筑波大学の村上先生の講演を何回か聴いたことがありますが、遺伝子レベルにおいては、99.9パーセントの人では、ノーベル賞を受賞するような人も私たち凡人であってもあまり変わりが

ないそうです。遺伝子の中にスイッチがあって、それがオンになるかオフになっているかの違いなのだそうです。

私たちも自分自身が気付かないスイッチがあるかもしれませんね。

そのスイッチをオンに出来ると良いのですけれど。

でも、日々生きていくことは、普段の生活の繰り返しと積み重ねであることは、どんな人でもそういうことになりますので、私たちも私たちのノーベル賞を目指して生きていくようにしたいものです。

それでは、又後日にお便りします。

日々のできごと | コメント (0)

経絡治療要綱解説

2010年10月7日

経絡治療要綱4診法についての解説

近年本会でも講習生を指導する実技指導のテーマとして、「望/聞/問/切」の4診法が強調され、主役である脉診により最終決定して証に結びつける努力がなされてきた。しかしながらこの要綱が書かれた時点では、果たしてそこまでとりわけ「望/聞/問」を大切にしていたかははなはだ疑問に思う。

特に、福島先生/小里先生のご存命那ころに入会し、基本を習ったころのしょ先輩の時代は、「脈診流経絡治療」というごとく、脈診に頼る傾向が強いようだ。現在においても古い会員の多い地方支部になればなるほど「脈診」に重きをおき、「望/聞/問」の3診は完全に脇役になっている傾向はあまり変わっていないようだ。

望診 確かに視覚障害者にとって特に、

「望診」は不可能であり、助手を置いているような大先生であって も他人の言葉から得られる情報に過ぎないので、

証決定に結びつける手がかりとしての有意義性は乏しく困難を極める。

聞診ということになると、5音/5声/5香それぞれあるが、視覚障害者が「音に敏感である」というのは、一般的に誤解に近い理解の欠如とも言える認識である。

確かに健常者と違い、聴覚に頼らないといけない分だけ耳ざとくはなるかもしれないが、

その機能を活用して角音だとか宮音だとか、商音角音の混合音だとか聞診が出来る人はそうは多くないだろう?

しかし、晴眼者の治療科であれば、せっかく貴重な情報である望診を使わない手はない。

特に、眼の色、唇の色、皮膚のつや尺部の色とつや、爪の色と線の状態などを観察するとかなりの情報を入手することが出来ると思う。そして、本会ではほとんど触れてはいないが、舌診を勉強し活用することはかなり大きなこまとなると私は思う。

是非お勧めし研究発表を期待します。

それから私は尺部の色は見えないから良くその部を触診することにしている。皮膚のつやと皮膚の温寒。湿り状態。外側との比較。左右差での比較をして見る。つやがあり膚のきめが細かな人は敏感で気の流れが速いと考え浅く鍼を刺し手早く行なうほうが良い。逆につやがなく冷たいような人は脈も沈んでいるのでしっかりと鍼を入れ、ゆっくり鍼の操作を行なう。爪もよく触診し、滑らかかしわがあるか、しわは縦しわか横しわかを観察してみる。神経質な人は爪にしわがあるようで、割れて内臓になんらかの原因があるかもしれないと注意をしておく。

時々ではあるが、聴診器を用いて、心音だけではなく呼吸音グル音なども参考にするばあいがある。

問診は本文「患者の欲する「酸/苦/甘/辛/鹹」を問うてその病のあるところや経絡の変動を明らかにする。そのほか、年齢/境遇/病歴現象

(食欲/睡眠/便通/月娠/疼痛/体温)とうに渡り、これらを病因/病症/経絡病およびそのるちゅう/5臓の色対表を活用して経絡的問診を行なうべきである」となっているが、術者も患者も現代医学にどっぷり使っているので、どうしても現代医学の解釈で判断し、主訴や愁訴に振り回される結果となりやすい。

切診には、脈診、腹診、切経がある。

腹診は本文「患者に充分な説得を行なうためには、現代医学の知識も取り入れ実際に複合した腹診を行なうように勤めなければならない。この部に現れる病変には生命の予後を左右する病床が多いので、その鑑別に注意が必要である。中でも急性症としての子宮外妊娠や重篤な胆石、胃腸潰瘍、化膿性盲腸炎とうによる潜行性腹膜炎

膵臓壊疽、難症の膿胸、肺気腫、狭心症、心筋梗とうについては随伴する病症ともにらみ合わせて判断を誤らないように診察する必要がある

」と書かれている。

本会で開発した経絡腹診において、脉症/腹症一貫性により鍼治療をするならば、未然に誤治を防ぐことなり、大変優秀な診察法でであることは間違えない。

しかし、どのような患者が何時来院するか分からない我々の治療室においては臓器診をもっと勉強する必要がないかと思う。

本文「腫隆を触れたときそれが筋腫なのか癌腫なのか、両性化悪性によって患者に対するアドバイスが代わってくるので、判断を出来る触診力が必要である。大まかに区分としては、大角膜より上の肋骨に覆われた部を胸部といい、状焦げとしょうし栄衛の循環を司る。その下臍までを大腹とし中焦げといい、栄衛の精製を司る。臍下を小腹とし下焦げといい、排泄を司る。脇の下

より股関節までを大きく側腹という。まず、患者の胸骨上で呼吸や動悸をうかがい、鎖骨下で肺の気をうかがい、大腹で肺の気をうかがい、小腹において下焦げや腎肝の動悸をうかがう。特に側腹部において肝の気をうかがい、左乳下部においてはきょりの動(心先拍動)につき、心の気をうかがう。

平人無病の腹はさながらふかしたての饅頭を探るがごとく。腹部全体が実してさながら鼓の皮を押すがごときものを実証といい、その虚満のものを張満としょうし、脾胃の変動によるものである。又、大腹小腹ともにかんげしてさながら古き綿に触れるがごときものを虚腹軟弱といい、脾腎の証である。この中で蛇を入れたごとく亀の甲を押すがごとく臍の上下に筆の軸にでも触れるごときものは全て不治の難症である。

小腹より動悸せわしく大腹に攻め上り息遣い荒きものわ陰虚火動。側腹部を押して著しくかんげするは肝気の虚にしてにわかに中風を起こすといわれる。

臍下炭田の部に静かに手を当て、緩やかにして正しく拍動し和緩をおびるものを腎肝の動悸の良好とする。きょりの動はあるがごとくなきがごとく和緩をおびたものを良好とし

、軽く按じて騒がしく触れるものを気虚。押して硬く根のあるものを血虚である。

特にその動悸が激しく衣服の上から触れられるものは心気虚損の悪こうにしてにわかに心肺の病を起こす恐れがあるから、気をつける。

経絡腹診における実証の触覚所見について

実証には盛気実と邪気実があり、盛気実はその部の皮膚が滑らかではりがありやや盛り上がっている。邪実の腹症はその表面は虚に見えるが、軽く按圧すると深部に纐纈を触れ、痛みを訴える。これを按じてろうという。按じてろうの腹症のうち、痛みを感ぜず生気がなく不快を感じるものがあるが、これは邪実ではなくな難症固執による虚の腹症(しゃく)である。脾の診所や腎の診所によく現れる。」と書かれている。

切経

本文「経絡治療においては主訴や病状に基づいてその局所を触診することはもちろんであるが、12経のるちゅうに従い説経を行なって5行穴5筆要穴その他の特殊穴を目標に

切経を進めることになる。

その部の触感/体温/圧痛/纐纈/かんげ/知覚過敏とうに着目する。

経絡の触診にあたって、虚経中にも実痛あり実経中にも虚痛があるなど、実際の臨床はなかなか複雑化しているので、5行穴には経と穴とが相剋しているばあいもあり、肺虚証で肝経心経が実している場合(急性扁桃炎とう)には、

相剋関係にある承漿穴や魚際穴は実していることが多い。

しかし、あまり触覚所見に捕われすぎて証決定に繋がらないものまでも撫でまわしたり施術しているとドーゼを過ごす恐れがあるので、必要最小限に留めておく。気の動きを見る触診は重要で、皮膚面に触れるか触れないていどにごく軽く当てた指腹を静に滑らせ時に揺り動かすなどして微妙な触サツをしなければならない。生きて働いている穴を取るには、さながら点字を触読するように触って軽妙に触刷しなければならない。」と書かれている。

以上、取り留めのない話しでしたが、脈診はいうにおよばず、腹診、切経とう、触察に頼らなければならない治療法が経絡治療であり、優れた臨床かはいかに微妙な変動をその指で捕らえることが出来るかいなかにかかっていると結論付けられます。

理想をいえば、4診法を合わせて100ぱーせんととしたならば、脈診50パーセント、切診25パーセント、問診15パーセントその他10パーセントというような比重になると良い治療科という具合になるのではないかと考えるしだいであります。

2004年新潟支部定例会において 副支部長 今泉 聡

治験発表, 鍼灸ブログ | コメント (0)

世の中のベクトルが可笑しい

2010年10月4日

上越を震源とする地震がありました

前略一昨日、昨日と上越を震源とする地震がありました。私は昨日は東洋はりの本部定例会で東京へ行っていましたので、分かりませんでしたが、上越の地震でも新潟まで揺れて気持ちが良いものではないですね。

。今日は朝から雨が降っていて、1日晴れそうもありません。

先ほどのニュースで小沢さんが起訴されるとの報道がありました。総理大臣になっていれば起訴にまでは持ち込まれないで終わってしまったかもしれないし、1議員であるから出来た起訴なのかもしれないと意地悪く感じています。

検察も現役検察官が逮捕されるという前代見門の不祥事で、信頼回復に必死になっているのかもしれませんね。

立場や人によって、裁判にかけるかどうかが決まるというのはどんなものなのでしょうか?世の中の力学が可笑しい方向に働いているように思えてなりません。

それでは、又後日にお便りします。

日々のできごと | コメント (0)

寒暖の差が大きかったですね

2010年9月30日

急に涼しくなった9月でしたね

前略。9月は前半の2週間と後半の2週間では同じ一月とは思われないほどの気温の差がありました。14日には民主党の代表選挙が行なわれ、菅さんと小沢さんとの間で壮絶な派遣争いが行なわれました。現職の総理大臣が再任され、ひとまず落着いた感じがありましたが、尖閣諸島の問題などで中国との関係は悪化していて、円高も止まることなく、景気にも影響を及ぼしています。

又、今夏の猛暑の影響で、米の発育が悪くて、農家にも大打撃を与えそうです。

更に、あれだけ暑かったのにこの冬は又大雪になるのではないかという予想もあるそうです。涼しくなって喜んでいる患者さんもいましたけれど、私はこれから冬になっていくと思うと、やはり秋よりも春のほうが気持ち的には明るくなってきます。でも、冬は寒いものと覚悟を決めて残り少ない過ごしやすい秋という季節を満喫しようかなと思います。

それでは、又後日にお便りします。

日々のできごと | コメント (0)