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五行の解説

東洋医学の五行について解説

皆さんこんにちは。先回までは東洋医学の根幹を成す陰陽についてお話を進めてまいりましたが、もう一つの大きな柱となる五行について今回はお話いたします。
さあ。11枚目の扉を開けてみてください。

五行とは、先回に説明をした陰陽から更に発展させたもので、五行論とも呼ばれ、陰陽とあわせて陰陽五行説と呼ばれているものであります。

陰陽は大きく二つに分けて考えられたものですが、それを更に五つに分けたものが五行となります。宇宙に存在する森羅万象(しんらばんしょう)全てが木・火・土・金・水から構成され、我々の体もこの五つに分類して考えるという見方を五行と言っているのです。

体への五つの分類については、後ほど詳しくお話させていただく予定ですが、自然界における五行の生成順序を書きますと、まず、初めに水を生じ、2番目に火を生じ、三つ目に木を生じ、四つ目に金を生じ、最後に土を生ずるといって、全てがこの土の上に位置して構成されるとみています。

初めに生じた水は陰を代表し、次に生じた火は陽を代表するといって陰陽が結びつき自然界が始まると考えます。

更に、木は形を成すものを代表し、金は人為的に作られたものを総称すると考えています。それら全てを育むものが、母なる大地ということになります。

このように自然界は全て五行によって解釈されるのでありますが、これらは相生、相剋、勝復という三つの関係によって緊密に連携し、つねに森羅万象が保たれ安定していると考えています。

この三つの考え方については、次回にお話しさせていただく予定ですが、この五行という考え方は、私も含めて現代に生きているものにとっては、容易にご理解いただけないと思いますが、大きく二つに分けて考えたものが陰陽であり、それを必要に応じて五つに分類していくものが、五行であると思ってもらえれば良いのではないかと思います。

次回は五行の理論的解釈についてお話させて頂こうと思っています。