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うつ病の症例

うつ病の症例をご紹介いたします。


1例:47歳の男性

鬱状態で子供の学校の先生から勧められて来院しました。経過は、3年前から鬱状態そう状態になる。だるい、不安、1日横になっている。引きこもり。

体の状態と症状は、皮膚は暖かいが、手足が冷たく汗を異状にかく。頻尿、便秘と下痢を繰り返す、ふわふわする感じ、痒みなど鬱病と診断しました。

引きこもりがちであるので、ちゃんと治療に通わせることが大切であると思いました。それには、本人の意識レベルを高くする必要があり、薬を飲みたくない、でも飲まないと不安という、葛藤に本人がいかに打ち勝てるかが治療成功のポイントということになります。

後谿・申脈という奇経灸を使いながら、治療を行いました。


2例:32歳の女性

くよくよすることが多く、10年ほど前から精神的なバランスを崩して治療を受けている。最近具合が悪く、朝起きたくない、便秘、冷えなどがありました。

体の状態と症状は、皮膚はなめらか、手足が冷たい、左ナソに生ゴム様所見、左腰部に圧痛。 朝起きられない、くよくよする、胸苦しいなどありましたので、鬱病と診断しました。

治療は1週間に一度の通院で行い、体調が整ってくると、不安感やくよくよ悩んでいたことが、少なくなるということを、信じて通院してもらいました。


3例:33歳の男性

咳と胸苦しさを最も訴えてこられました。鬱的症状で胸苦しい、咳、眠れない、便秘、手足の冷えなどがありました。

体の状態は、皮膚は暖かいが手足が冷たい、背中の緊張、呼吸が浅い、動機、不眠、立ちくらみ、食欲不振、疲れやすいなどありましたので、うつ病と診断しました。

まず、眠れるようになることと、食欲が出てくることで、症状は改善されると思われました。

この患者さんは、東京と、新潟に住まいがあり、体を治すために、東京の家を引き払っての治療となりました。

1か月ほどで、睡眠、便通は良好になり、症状も安定してきました。


4例:46歳の男性

鬱、眠れない、頸腰の痛みを最も強く訴えてこられました。4年前から鬱的になり、薬を使わないと眠れない、首腰の痛み、右側頭痛がありました。

体の状態と、症状としては、皮膚はなめらか暖かい、立っていると腰痛がある、後頭部から首筋にかけて緊張あり。 やる気がない、悲しくなったりいやになる、頭痛、腰痛、肩こり、眠れないなどがありました。うつ病と診断しました。

この患者さんは、精神的にかなりまいっていて、自分を自分で追い込んでしまっているようでしたので、気持ちを病気から反らせる方法で行いました。

体の状態が思わしくなくても、そのこと自体をあまり気に病まないことが、大切であるということを、理解してもらうよう努めました。


5例:38歳の男性

不眠、うつ病を最も強く訴えてこられました。1年前から眠れなく、首から手足が震える。やる気がなくて動けなかったが、漢方薬を飲んでようやく動けるとの状態でした。

体の状態と症状としては、手足が湿っていて冷たい、左右のナソ部にキョロ所見、グダグダ話をしている。動機、疲れやすい、夜中目覚めて朝まで眠れない、胸苦しいなどあり、うつ病、不眠症と診断しました。

通院の仕方を説得して、まず、主訴の睡眠の改善を、目標に、治療を続けてもらうことにしました。

3回目くらいから眠れるようになり、眠りすぎるくらいになってきました。6回目の段階で睡眠は正常となり、特に寒い時期に腰痛が強くなるということで、継続治療としました。

鍼に来られた時は、休職中でありましたが、翌年の春から仕事に復帰し、鬱的症状も全くなくなりました。


6例:37歳の男性

肩凝り、肩の痛み、やや欝気味とのことで来られました。

体の状態と症状としては、2年前から肩の痛みがあり、鬱病で心療内科にかかっている。動悸/目眩/耳鳴などがあるとのことでした。

皮膚は全体的に冷たい。ナソ部は後ろ側を中心にキョロ所見あり。 肩凝り/動悸/目眩/耳鳴/夢多い/頭が重い/鼻水が出る/胸苦しい/手足の冷えなどがありました。アレルギー性鼻炎/肩凝り症/鬱病と診断しました。

1週間に一度の通院で、治療を続けました。7回目くらいで眠れるようになり、倦怠感も取れてきました。


7例:39歳の男性

休職中で、遠方より通院でしたが、奥さんの強い勧めで来られました。

12年前に躁うつ病になり、入院し仕事を変えた。躁状態になると寝ないで研究をしていた。半年ほどまえから欝状態がひどくなる。

やる気が出ない/集中力/記憶力が乏しいが最も強い症状でした。

体の状態と症状は、皮膚全体は滑らか。やや冷たい。 やる気がない/集中力記憶力減退/目覚めやすい/頭が重い/喉が渇く/胸苦しい/手足の冷え/頚肩凝りなど多数ありました。 躁鬱病と診断しました。

病歴も古く、受け答えもはっきりしない、本人に鍼で治そうという気が全くないようでしたので、治療は難しいと思いました。

最初の5回目くらいまでは、予約通りの通院をしてもらいましたが、具合が悪いからと言ってはキャンセルがあり、都合が悪いと言ってはキャンセルがあるなどして、8回で治療が中断となりました。

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