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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

不妊治療、そのストレスで眠れなく、不眠、不安で、治療を続け!2012年11月の症例

2015年12月27日

不妊治療、そのストレスで眠れなく、不眠、不安で、治療を続け!2012年11月の症例

32歳の女性、眠れなく不正出血がある。不妊治療を受けていてそれも気にかかる。足の冷え、肩こり。全く眠れないとのことで来られました。
体の状態は、脉は沈んでいて強い。足が冷たい、腹部の膨満あり、左右のナソ部にキョロ所見。皮膚はなめらか暖かい。 食欲不振、胃が痛む、寝つきが悪い、足が冷える、生理不順、不正出血(不眠症、不妊症)と診断しました。
治療は、まず主訴の眠れないことの改善を目標にし、腎虚脾実証で行い、湿眠や水泉に温灸、2回目から卵巣あたりの痛みもあるとのことで、奇経灸や腹部にも温灸を加えました。
4回目より証を脾虚証に替え、6回目ころより五日程度は眠れているが、二日眠れないことがとても気にかかっている様子でした。次に来られた時に眠れるようになっていました。
体の冷え、生理不順の改善と、どうしても子供が欲しいとのことで、鍼を続けることにしました。
その回の生理は結局きませんでしたが、治療3か月ごろより、周期が遅れがちながら生理があるようになりました。神経質なほど排卵を気にかけていて、基礎体温の変化に神経をとがらせているようでした。
治療は、三陰交や奇経灸など適宜使用し、十日に一度くらいのペースで続けました。4回目の生理が終わった後、初診から数えて7か月目で、自然妊娠し、翌年無事出産されました。
鍼をする前の不妊治療で体調を崩し、精神的にも不安定になっていた状態からの治療でしたが、自然妊娠という素晴らしい結果を得ることが出来ました。

不妊治療, 不眠・睡眠障害, 生理痛・生理不順・婦人科疾患, 鍼灸ブログ | コメント (0)

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