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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

泉心道鍼院への通い方

2012年11月12日

予約をしていただく理由
前略。今日は予約について書かせていただきます。皆さんは「予約」というとどのようなイメージを持っていられますか?
時間を指定して「待つことなくできるため」にするものであると思っていませんか?
それは、大部分は正解であると思います。予約には、日付や曜日を指定することと、時間を指定する、二つの大きな要素があると思います。また、予約を取る方法として、「電話予約」と「事前予約」があると思います。
それと、予約は患者さんお客さんのためばかりではなく、我々治療科やお店の人のためにあるものだと思います。
私が本院で予約をしていただく大きな理由は、皆さんを出来るだけ待たせないという意味合いもありますが、治療を進めていくうえで治療間隔を一定にしてもらうことによって、治療効果を出来るだけ上げるという目的があって行っているつもりです。
治療は、我々で言えば鍼灸をすることですが、それをするためには、効率よく治療効果を上げる必要があります。
例えば、ぎっくり腰などで、「昨日腰を痛めたから、これから見てください」という初診の患者さんが来院されたとします。
そのときに、三日続けて通院していただくと、私の経験から言えば、
80パーセントの患者さんは痛みが70~80パーセント改善してきます。
従って、初診の電話のさいに、「3回から4回かかりますが、よろしいですか?」とお答えしています。患者さんの事情や仕事などの都合もありますから、三日続けての通院は出来ないかもしれませんが、そのような人であっても1日おきか、少なくとも、その週のうちにもう一度は来院してもらいます。
そのように、予め治療計画を立てて行ったほうが、良い成績(患者さんとしては、痛みが取れる)ということになります。
このように、治療計画を立てることで治療効果をあげられるものと考えています。もし、これを悪かったら電話をください」と言って帰っていただいたばあいは、患者さんに来院の状況を委ねてしまうことになり、切なくて次の日に来院される人もいるとは思いますが、2回目の治療が1週間後になったり、一度やっても効果がないということで、一度の来院しかされないという結果になることが多くなります。
また、眠れないとか便通が悪いとか、食欲がないなどなど、神経症の患者さんが来院されたとします。
このときは、その症状の程度や発病してからの経過時間がどれくらいなのかで大きく異なりますが、おおよそは、三日くらいで鍼灸院に行ってみようと思ってくれる人はほとんどありませんので、3か月くらいは立っていることが多いものです。
かりに、3か月くらいの患者さんであれば、「最初の週は2回できれば3回、次の週から2回、それを3週間から4週間続けてもらった後、1週間で一度くらいに治療間隔をあけてもらっています。このばあいも、電話での予約にしますと、定期的な来院はあまり期待できず、1週間に2回することがベストであるのに1回になったり、1回はしなければ難しいのに、2週間以上も感覚が空いてしまいます。そのような状況では、けっして「治る」とか「楽になる」という良い結果にはなってきません。
当然よくないということは、患者さん自身が一番切ないことになります。
そして、「泉心道鍼院に行ったけれど良くならなかったから」ということで他の鍼灸院や病院、整体、マッサージ、整骨院などに替えてしまうか、あきらめてしまうかということになると思います。
これは、私にとっても残念なことではありますが、患者さんがまた治療院や治療方法を変えてしまうということになると、それだけ、時間とお金が余計にかかるということになります。誰にとって得か損かを考えてください。
これは、私は自分の治療院に皆さんを出来るだけ来させたいからこのようなことを書いているわけではありません。なぜなら、治療科は苦しいわけではないからです。苦しいのは患者さん、皆さんです。
「先生の言うとおりに通ってみたけれど、さっぱり良い感じにはならなかった」とか、「鍼をしてもらったらかえって悪化して悪かった」ことで、やはり、病因にいくとか、治療院を変えるとか、「別の治療を試してみる」というのは、当然です。それは、よくすることが出来なかった私治療家の技術不足ですので、患者さんから継続してもらえないのは当たり前ということです。しかし、「事前予約でやっていますので、予約してください」ということをネット上でも、口頭でも標榜している泉心道鍼院ですので、それが出来ない患者さんは、治療効果が上がるとか、治るという以前の問題であり、治療にかかってもらえなくてもしかたがないと思っています。
本人の希望に添えなかったとして、私のほうもあきらめますので、皆さんも他の治療院を探してください。
このような気持ちで行っていますので、出来るだけ通える段取りをつけてから、お問い合わせをいただくか、初診時ではそのようなことを納得したうえで来院してください。

割引している理由
前略。今日は、本院で行っている割引について書かせていただきます。
泉心道鍼院は平成8年に開業しました。当時の料金は初診時3500円、2回目以降2900円で、料金を設定しました。半年くらいたってから、鍼灸の療養費払い(保険診療)を開始しました。この保険診療は、医師から鍼灸の施術を行ってよいという同委書をもとにして期間を区切って行えるものです。神経痛・リウマチ・腰痛・首腕症候群・50肩・鞭打ち・その他医師が認める疾患が対象となっているものです。
それ以外では、どんなに症状が重かったり、慢性的で長かったり、治療回数がかかりそうであっても、保険の対象にはなりません。そんな中で、平成9年には、消費税が3パーセントから5パーセントに引き上げられ、そのときに、300円ずつ、値上げをして、初診3800、2回目以降3200としました。その中で、継続してかかってくださる患者さんに対しては、割引をすることにしました。そのような経過をたどっていろいろな割引のしかたを工夫してきました。65歳以上のいわゆる高齢者と言われるひとは、2回目からは2500でおこなっていたこともあります。先に書いた療養費払いも、平成20年11月まで取り扱っていました。しかし、この療養費払いでは、医師の同委に基づき、しかも対象疾患が限られ、なおかつ、医療との同時期の鍼灸併用が認められないという、「限られた、特定の患者さん」にしか適応されません。したがって、同委書をもらえた患者さんは、負担金が安く、450円程度で同じ鍼灸治療を受けることができ、回数や機関の制限があるとはいえ、足を運んでいただけるのなら、100回、200回とかかってもらうことが可能でした。それにたいして、大多数の患者さんはそれに該当せず、実費でかかっていただくことになり、いろいろな症状があっても、症状が重くても回数を多くかかることは、本人のみならずご家族の負担にもなってしまいます。そして、一番の弊害は、我々経絡治療は、保険対象疾患も治療効果はありますが、それ以外の、アトピー性皮膚炎とか、アレルギーの病気、更年期障害、自律神経失調症、胃腸の病気などなど、最も友好的に治療効果をあげられるものにたいして、実費治療で受けていただくことになり、患者さんからすれば、保険治療が出
来る対象疾患が泉心道鍼院に多く来られるようになってしまいます。それでも、必ず腰痛や神経痛、50肩ならば保険を適応されるということであれば、まだ良いのでしょうが、同じ病気であっても同委書をもらってくる人と、もらえない人で、保険の有無が決まってきますので、実費と、保険の自己負担だけで書かれるという、不都合が出てきます。
そこで、2009年(平成21年4月)から、初診は3500円に戻して、2回目以降は次回の予約事前予約)をされた方にかぎり、2900の正規料金を1500とすることで、割引をすることになりました。おかげさまで、保険を取り扱っているころは、自己負担が450円程度で、かかれていても、なかなか患者さんが増えなくて営業的に見れば大変であったのですが、2009年4月以降は患者さんも増え、しかも最も経絡治療が有効とされるような疾患も多く来院されるようになりました。
当然、予約をしていただくと2900がほぼ半額の1500になりますので、かんじゃさんとしても、事前予約がほとんどとなり、電話の予約や、いわゆる飛び入りということは、ほとんど皆無になりました。その意味では、「安くしたら患者さんが増えた」ということになるのかもしれません。また、患者さんからしても、「あそこの治療院は他の治療院と比べると、安いから行く」ということになるのでしょう。
もう少し話が長くなりそうですので、後程続きを書きます。

割引している理由その2
前略。京は先回の続きで割引している理由を書きます。先回は泉心道鍼院が出来てからどのような料金体系で行ってきたかについてご説明してきました。そこで、2009年の4月から事前予約を条件として2回目以降はほぼ半額で、皆さんから利用していただくことにしました。この経過は前回書きましたので割愛させていただきますが、まず、事実としてこの3年間の経過をたどっておきます。皆さんがこのホームページやブログを見ていただいて、どこの部分で、本院を選択していただいているかは、私にはわかりませんが、診療時間と、料金は見られたのち、お電話をいただいているものと思います。そこで、他の治療院と比べて「安いから」という理由で「行ってみようか」と思われることは、当然であり、それも経営者としての私の戦略であることは、否定しません。皆さんが皆さんの価値観で判断されるのですから、こちらがどのように思っていても思っていなくても、もしくは、斟酌するような問題ではないのかもしれません。それを踏まえて、読んでいただきたいのですが、まず、何度もくどくど書きますが、鍼の治療は一度かかったくらいでは良いとか悪いなどという結果が出ることはあまりありません。私の治療家としての間隔では、100名来院した初診患者さんのうち、1回で楽になった人は、おそらく3名か5名程度だと思われます。これは、皆さんから結果を報告していただいているわけではないので、あくまでも私本人の感触です。
それから、急性症はべつとして、8割くらいの患者さんは、発症してから、速い人で3週間、遅い人では、10数年間、病気の経過をたどったのち、鍼灸にかかってくれるということです。
それだけ、一般の人からみて、鍼灸の優先度が低いということになると思います。その条件の中で治療を開始することになりますが、当然病気の経過が古ければ古いほど、一般的には治りにくいということになります。治りにくいということは、治療回数がかかるということです。それと、年齢によっても同じような症状であったとした場合でも、その人の回復力が違ってきますので、回数がかかります。
私は、治療家として考えた時、鍼灸の料金が1回で3000円は、けして高いとは思いません。業種が異なりますが、我々が3000円から5000円、10000円とかけるものとしては、美容院理容院が、私は頭にまず浮かびます。
1回にかかる、時間からすると、鍼灸は本院では15ふんていどで、3000、散髪は安いお店も最近ありますが、1時間程度で3500から5000くらいでしょうか?
そのように考えたとすれば、鍼灸はすこしわりだかでしょうか!しかし、店はいろいろ変えたりする人もいらっしゃると思いますが、美容院理容院ともに、我々が生きている間は、ほとんどの人がかかっていますね。それにたいして、鍼灸や整体、マッサージ、整骨院などは、具合が悪い時にかかるものですから、一生涯ということにはなりません。本院でも10年も通ってくれる患者さんもいらっしゃいますし、トータルで見ますと、100回をこえるような患者さんはたくさんいらっしゃいます。しかし、これから先一生涯、私が鍼灸師として泉心道鍼院を営業している間死ぬまで来院してくれるというわけではありませんね。
話を戻しますが、なぜ?割引するかということですが、やはり、1回の3000円は負担出来ない額ではないと思っていますが、患者さんの立場からすると、それをよくなるまで続けたいと思ったときに、20回30回となると大変だと思うのです。そして、私のいうように1週間に2回、3回というとなると、月に計算すると2万円から3万円くらいになってしまいます。回数が少ない人でも、ご夫婦でこられたり、親子で来られれば、その人数分だけ治療費がかさむということになります。
これは、私が自分が患者であったとしたときに考える感覚です。まず、ほぼ半額にして皆さんからかかってもらおうと思った大きな理由は、そこにあります。つまり、5回や6回くらいで、どんな病気でも治る(私からすれば直せる)ということであれば、割引などしません。残念ながら、20回30回かかる、かかっても0になる保証はなにもありません。そんななかで、皆さんの苦痛を少しでも取り除く手助けを出来ればと思って、治療費を割引しています。

割引している理由その3
前略。今日はなぜ?割引するかについて続きを書きます。1番目の理由は前回書きました通り、治療回数がかかるということです。その次に割引する理由としては、いろいろな患者さん(病気、症状、経済的な理由)などでもかかってほしいということです。鍼灸が病因と同じように保険適応がすべての症状で使える、すべてと言わないまでも、医師の同委書なしで、しかも医療と併用できるという制度になれば、それはそれに越したことはないのでしょうが、現行の健康保険法や厚生労働省の考えからは、夢のまた夢といった状況です。そのなかで、保険を取り扱って一部の患者さんに喜んでもらうよりは、自助努力によって、割引することで、より多くの患者さんや多くかかる治療回数に役立てようと思ったことが大きな理由です。おかげさまで、その思いはある程度達成されています。
ここからは、私の自慢話と今まで利用していただいた患者さん、一部の人の、間違いを指摘したいと思います。
おおよそは「他の治療院と比べて安い・・!」という理由で来られることは、その通りだと思います。しかし、実際に半額程度に割引しても、患者さんというものは、こちらの思いとは異なって、1週間に一度のところを2回にするとか、2週間に一度のところを安くなったからと言って1週間に一度の通院にしてくれることは、全くありませんでした。これは、私自身も思いはそこにあっても、そのようになるとは初めから考えてはいませんでしたので、がっかりしたわけではありません。2009年4月以前からかかってくれていた患者さんは、割引で半額にした後でも、回数が増えることはありませんでした。しかし、初診の患者さんの来院は増えてくることになりました。私は、今まで書いてきましたが、患者さん一人一人にたいして、割引をすることの意義があると思っていて、安くなれば回数を増やせると思ってこの制度を実施しているつもりです。
つまり、半額にするのは、1回の料金で2回かかってもらえる、もしくは、もらおう!と思って、導入したわけです。その意味からすれば、半分成功、半分不成功ということになります。私は皆さんに対してけして優しさから割引しているわけではありません。皆さんの財布の負担を軽くするために割り引いているわけではありません。治療をかかってもらううえで、途中で投げ出されるのが一番悔しく面白くないことです。また、治療というものは最終的には症状が出なくなるということで、そこまでやらないと本当の意味での治ったとか、成功したということではないと思っています。
あくまでも治療科として治療成功に近づけるためにやっていることです。そして、それは当然泉心道鍼院の営業業績を上げようと思ってやっていますので、慈善事業ではありません。そこが、皆さんかかる側の患者さんと、治療科である私の考え方の大きな違いだとおもいます。
これはご理解いただけないのは、いたしかたないのでしょうね(なみだ)!
それから、先ほど自助努力と書きましたが、自助努力しているのは、私です。皆さんではありません。皆さんは、料金として捉えますが、その料金には、私の生活も、泉心道鍼院の営業していくための経費も、税金も、公共料金もすべて含まれています。そして、正規料金でやっていようと、割引料金にしていようと、私自身が行う治療は全く変わりません。割引だから手を抜いているということも時間を短くするということも全くありません。
本来自分の設定した正規料金でやることが当たり前なのです。同じ人数をしていて、経費は全く同じですが、収入はほぼ半額にしかなりません。それが自助努力ということです。
皆さんから私の理想としては、治療回数や治療期間でいえば、2倍は来てもらいたいということですが、それは私の思いであって実際にはそのようになりません。しかし、すくなくても、3割から5割程度は多く来院してもらわないと採算が取れません。お客様である患者さんの皆さんに要求出来ることではないのでしょうが、少なくとも割引であるという認識を持って、通院していただきたいものです。

鍼灸は治療!施術?その1
前略。今日は、鍼灸というものをもっと考えてもらいたいので、書かせてもらいます。
まず、一般的な鍼灸にたいするイメージは、どのようなものでしょうか?鍼灸を受けようということを、一般の患者さん(具合の悪い人)は思い浮かびますか?来院する人の多くは、医療機関(病院整骨院!)を受信して、自分の病気や症状の改善がはかばかしくないので、「それでは、もっと違う治療はないか」と思って、友達に聴いたり、インターネットで調べたり、電話帳を調べたりして、鍼灸を、試してみようかと思って、治療に来られる人が大部分だと思います。それは当然なことで、「鍼灸を受けてみよう!」と、まず皆さんの頭に思い浮かぶようには、一般的な状況になっていないということは、我々鍼灸を営む人の国民にたいする努力がまだまだということになるのでしょう。
そこで、鍼灸は法律的には、「按摩・マッサージ・指圧師、鍼師灸師とうに関する法律」という医事法規の中に含まれます。按摩・マッサージ・指圧師をマッサージ師という呼び方で統一しておきますが、このマッサージ師と鍼師、灸師は、それぞれ独立している免許です。しかし、法律の枠組みの中で一緒になっていることと、一般的なイメージとして、視覚障碍者がその仕事に従事していることが知られていましたので、マッサージ・鍼・灸を、ひとくくりにして考えられる人が多くいらっしゃいます。ちょうど、
理容師、美容師が同じ法律の枠組みにあるために、床屋さんとパーマ屋さんが同じだと思っている人も多いと思いますが、それと一緒です。「鍼・マッサージ」、「マッサージ・鍼灸」とよく言われることがあります。ですから、法律からいえば、その表現は間違えとは言えませんが、私のように、マッサージ・鍼・灸、三つとも免許を持っているひとであれば、まだそのような誤解を受けてもいたしかたないとおもいますが、マッサージの免許や鍼・灸の免許しかない人にとってはすごくわずらわしいということになると思います。
ちなみに、先ほど医療機関に病院・整骨院を入れましたが、鍼灸・マッサージも医療機関です。ただ、いわゆる保険医療機関と呼ばれるのは、病因や歯科医ですので、そのため、整骨院!としたわけです。
それと、今整体カイロプラクティックというものが、大変多く見られますが、これは法律的には、日本国内では認められていませんので、整体師などというものは、本来存在しません。このことを書き始めると長くなりすぎますので、省略しますが、マッサージ師や、柔道整復師(整骨院)と間違われないようにしてください。
そこで、本題に話を戻しますが、例えば肩こりのひどい人が、「マッサージや整体にかかったけれど、今一つ思わしくないので、鍼灸でもしてみようか」と思ってこられます。
それは、患者さんからすれば、「鍼は刺すから、強いこりや筋肉がほぐれて楽になるのではないか」と思っておられるのでしょう。鍼灸の先生の中でもそのように考えて治療されていたり、そのようなスタンスでprされている方もおられると思いますが、私はそれは誤っている考えだと思っています。まず、マッサージや整体は筋肉や骨格に対して行われるもので、それをほぐす目的で行われ、それによって腰痛や肩こりを楽にするものです。それにたいして鍼灸は、東洋医学の理念に基づいて行われていますが、ここでは、それをなしにして書いていきますが、鍼やお灸がなぜ効くかということは、つぼに鍼や灸を施したときに、皮膚から刺激が自律神経に伝えられ、それが脊髄を通って脳に伝わり、脳から脊髄、自律神経と伝わっていろいろなところに影響を及ぼすことになります。そのことによって、痛みがとれたり、筋肉がほぐれたり、血管が開いて血流が良くなったり、水分調節をよくしなさいと促されて浮腫みがよくなったりしてきます。そのことで、結果として肩こりが楽になったり、足の冷えが取れたりするわけです。しかし、今楽になったり、取れたりと書きましたが、これは、悪かったところから見た場合にそのようになるということです。つまり、ほんらいは痛みが取れたり、筋肉がほぐれたり、足が温まるわけではありません。一時的な現象としてそのようになるわけです。
鍼灸で自律神経が刺激され働きが調整されて、治療をする前にその症状を出していた原因が加わっても鍼灸をしたことによって、その原因が加わってもそれに耐えられる体になるということです。これが「自然治癒力」を高めるということになります。生来、我々の体はいろいろな刺激が加わってもそれを追い出したり、悪くなっても修復する能力を持っています。それが刺激が強すぎたりうまくいかなくなったときに、痛みやしびれ、冷え、浮腫みなどなど様々な症状として出てくるということになります。これが「病気」ということですね。ですから、まず、皆さんからご理解いただきたいのは、鍼灸が良いのかとか、どのような健康食品を食べればよいのかとか、「exercise」は何をしたらよいのかと考えることではなくて、自分の症状は「自分の体にとって負担になりすぎたため、出てきたもの」とご理解するところからだと思います。それがひどくなったものが、「病気」ということになります。ですから、「病気」は「ほっておいても治っていたものが、治ってこないから病気になのだ」ということをご理解してもらうことが大切です。

鍼灸は治療!施術?その2
前略。今日は鍼治療についてもう少し書きたいと思います。この間も書きましたが、鍼灸院は、「医療機関」に属します。大きく言えばサービス業ですが、飲食店とか、床屋さん、パーマ屋さんとは、性質を異にしているものと考えられます。
その一方、法律的な用語として、医療行為を行える人は、「医師、もしくは歯科医師」と定義されています。その医療行為の一部を行っても良いというのが、免許制度で、これに、「看護士」、「理学療法士」、「鍼師・灸師」、「放射線技師」、「薬剤師」などがあります。これらの視角を有する人が、特別に行ってよいということを許しているのが、「免許」ということになります。したがって、我々「鍼師灸師、柔道整復師、按摩・マッサージ・指圧師」などが、開業している、それぞれの治療院は、医療の一部を行えるということで、「医療機関」ということになります。しかし、医師法や歯科医四縫などで、「医療を行えるものは医師や歯科医師と限っていますので、実際には我々のような「治療」という「医療行為」をおこなっていても、法律用語としては、「医療」、「治療」という言葉を使うことは好まれないようです。したがって、「施術」という便利な言葉!が存在しています。
「施術」というと、治療行為よりは、よりレベルの低いものと思われがちですが、「治療」という言葉に置き換えても実際には差し支えないものと考えてください。
言葉の話はこのくらいにして、では鍼灸は治療という認識が、皆さんにどの程度あるのでしょうか?我々鍼師灸師の立場からすれば、「鍼灸」にかかってくれる人は、「患者さん」ということになり、当然その行為は「治療」ということになります。しかし、時々、でんわでも「施術」をしてほしいというような言われ方をします。それは、先ほど書きましたが、法律用語としては正しいものですね。しかし、そのイメージが皆さんが病院に行ったり歯医者さんに行ったりすることと、「鍼キウイん」や「整骨院」に行くことなどと、区別されている人が多くいらっしゃるようです。法律的な部分は別として、私は、患者さんにたいして、鍼気宇にかかりにくることも、病因へ行くことも同じ感覚で通っていただきたいと常々思っています。
私の治療院の「当院の治療法」という治療をご説明しているページの中で、「普通の人が普通に通ってきてもらえて当たり前のように治る」というような治療院でありたいと書いています。これは、具合が悪くなったときに病院で診てもらおうと思って我々は出かけますね。そして、診察を受けてお薬などをいただいて帰ってきます。鍼灸も同じことで、段階がその人で異なることは違っていても、具合が悪くてかかりに来るところです。鍼気宇は薬と違って、「1週間分出しておいたから食後1日3回飲んでください」というわけにはいきません。「五日後に来てください、1週間後に来てください」ということになります。つまり、皆さんから足を運んでいただかないと成立しない治療ということになります。
そこで、「1回試しにかかってみようかな」とか、「やってみて良かったら続けてみようかな」という考え方は、その時点で治療ではないと私は思っています。たしかに、頭が痛くなってきたから、「頭痛薬」を飲みます。しかし、「ためしに頭痛薬でも飲もうかな」と思って飲まれていますか?
頭痛を治めたいと思って飲むのではないでしょうか?「治りたい」はみんなの願いです。でも、「治りたい」は、「治したい」という考えに立って行わないと「治る」という結果にはならないと思います。
「治りたいなら、治るように、通ってください」。「足を運ばないで治りたい、早く治りたい」などというのは、薬でいえば、飲まないでよくなりたいと思っていることと同じです。1回で楽になったり症状がなくなってくれることもあります。そのような人は、「鍼灸」はよく効いたと思って、喜んでください。そのような人に無理やり「予約でありますから来てください、割引するから来てください」ということではないのです。
「切ないのはあなたです!」、納得出来ないことは、時間と金の無駄です。
今まで何度か分けて書いてきました。「言わずもがな」のことばかりです。
納得して気に入った洋服を買ったり、ジュエリー・アクセサリーなどを買うのと一緒です。
試しに買うものではありません。
治療科である、そこの鍼灸院や整骨院病院の先生が治療をするうえで通い方を支持しているわけですから、それを信頼して通ってください。信頼出来ない人は初めから来ないでください。
サイトなどで、「この規約に同意したうえで、o.kをクリックしてください」とありますが、治療もその通りだと思います。クリックした以上は、同委しているものと考えていますので、その病因、治療院の先生の方針に従う必要があると思います。
このブログをよく読んでいただいて初診の方は、本院に来られてください。

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