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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

気の調整で小児ぜんそく 痒み 改善へ 2009年6月の症例

2013年11月23日

アレルギーと小児ぜんそく
小学1年生の女の子、2009年6月に来られた患者さんです。
生まれつき、食物アレルギーがあって、卵や牛乳を取ると、湿疹ができてかゆくなる。笑ったり、興奮した時に喘息の発作を起こす。しかし、最近はあまり強い発作が出ていないので、薬はこの1か月間止めている。
身長は106センチ体重は15キロとやや痩せ型で、皮膚はあまり湿疹がなくきれいであったが、手足に汗をかいていて、話をするときに息がうまく吐き切れていないような感じであった。
腹診では、肺の診どころつやなく、脉診では、浮いていて、遅く、弱い。
経絡治療においては、吸気時は、肝・腎の作用、呼気時は肺・心の作用であるとしている。
このようなことを参考にして、笑ったときや興奮した時などに喘息の発作が出るような人は、肺や心の経絡の変動が大きいばあいがあると思われた。
治療は肺虚肝実証で行い、背中に?鍼、円鍼を行って、大椎穴と神童穴に銀粒を添付して終わりとした。
けいかとしては、近くの人であったので、もっと感覚を開けないで来院してもらいたかったのだが、お母さんの理解があまりえられないのか、2週間に一度の割合での治療となった。
6回目まで同じような治療で、7回目から肺・肝相剋調整で行い、つぼも少し変えて行った。
10月ごろにはほとんど喘息が無くなってきた。時々喉が痛くなったり、熱を出すことがあったが、強い喘息の発作はあまり起きなくなった。食物アレルギーのほうもお母さんが気を付けていることもあるが、卵や牛乳をとっても、湿疹などはほとんどでなくなっていた。
感相としては、最終的には19回(翌年の2月まで)治療したのだが、発作の回数や強さが少なくなったことは、良いことであったと思う。しかし、感覚が空いているので、
前回の治療と今回の治療の間で、変化が少なく、悪くならないがよくもならないというような感じではなかっただろうか?
都合があって2週間に一度の来院でも致し方ないが、そのようなことであれば、なおさらもう半年は続けてみてもらってそれであまり発作が出ないということであったときに治療を終わりとしてもらえたらよかったと思いました。

アトピー性皮膚炎, 小児喘息, 鍼灸ブログ | コメント (0)

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