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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

 腰椎椎間板ヘルニアによる左坐骨神経痛、原則通りの治療で改善しました!2009年11月の症例

2014年1月31日

 腰椎椎間板ヘルニアによる左坐骨神経痛、原則通りの治療で改善しました!2009年11月の症例
腰、左足の痛みが数年前からあり、ことしになってから強くなってきたとのことで来られた、40歳の男性です。
皮膚はつやがなく冷たく、左足が浮腫んでいる。左のお尻に圧ツウと筋肉の難いこりがある。目覚めやすい、口が渇くなどの症状もありました。
病院では腰椎椎間板ヘルニアと診断されています。
腹部は膨満気味で冷たく、脉は、ういていてやや速く、強い。
治療は右適応側で肺虚肝実証で行い、左右のムノ部(腿の付け根)の所見や腰にはり。腰に温灸、左申脈・後谿に奇経灸を行いました。
おなじような治療を三日に一度の通院で5回続けてもらい、
足の痛みと痺れは軽減してきました。7回目の段階で尻の痛みもなくなってきました。後、2週間に一度の経過観察で2回治療を行い、9回で改善しました。
感想としては、東洋はりでは、良い側を先に治療をしてから、悪い側を治療するという、適応側の原則があるのですが、この人はまさに原則通りで、1回目から9回目まで右適応で、証も全て同じであった、教科書通りの患者さんでした。
全ての患者さんが原則通りの治療で治るのなら、我々も治療がしやすいのですが?
慢性腰痛症 https://www.toyo-hariin.com/zirei/case8.html

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  腰椎椎間関節症による腰痛・左坐骨神経痛の症例

2013年11月19日

  腰椎椎間関節症による腰痛・左坐骨神経痛
2009年4月に来院された女性の患者さん。当時、36歳。
左尻から腿の後ろ側外側に痛みがあって、来られた人で、数年前からときどき痛みが出ていたそうである。
そのほかの症状としては、頭痛・頭重・耳鳴り・肩こり・吐き気などがありました。
新しい症状として、左足の指の痙攣があるとのことでした。
体格はやや大柄で、右の頸脇にきょろきょろとした所見があり、左尻骨のわきにさらに強い生ゴム様所見がありました。
腹診では、下腹部が弱く、冷たい、左鼠蹊部にキョロ所見がありました。
脉診すると、沈んでいて、やや遅く、弱い脈を触れました。
それ以外では、手足に汗をかいていて、交感神経の緊張が高いと思われました。
もともと症状を持っていて、交感神経が高ぶっているような人は、この時期のように春になって暖かくなってくると、
病状も盛んになって強く出て、苦痛を感じるようになってきます。東洋医学では、陽気の乱れを起こしやすく、痛みもわりと移動しやすいことがあります。
1回目は腎虚脾の和法で行い、先ほどの所見のところに鍼をして、最後に腿の外側にある陽関、足首の外側にある申脈というつぼにお灸を行って終わりました。
2回目から4回目までは、証を一度変えて治療して、5回目に来られた時にはほとんど左足の痛みと足指の痙攣はなくなりました。それからは右腕をうしろに動かしたと君右肩関節に痛みがあるとのことでしたので、
治療を続けてもらい、手足の汗もかかなくなってきたところで、改善と診て、治療を終了としました。
感相としては、もう少し腿の痛みに対しては治療回数がかかると思っていましたが、4回、初診日から数えてやく十日の治療で、痛みが軽減したのは、
とても良い結果であったと思います。そして、この段階で終わりにしないで、さらに6回の治療で手足の汗が出なくなってきたところまで治療できたことは、患者さんの「もっとよくなりたい」という気持ちがあればこそだと思いました。

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