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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

  悪阻(つわり)薬を飲めない妊婦さん、鍼で治療をつづけましょう!2010年1月の症例

2014年4月19日

  悪阻(つわり)薬を飲めない妊婦さん、鍼で治療をつづけましょう!2010年1月の症例

悪阻(つわり)は妊娠初期に起きる吐き気、嘔吐のことで、母体に対して、胎児が体内にスペースを作ろうとする働きで、筋肉、神経系統が挙上されて怒るものであり、我慢する必要はないとされている。
悪阻は妊娠5週間目くらいから始まり、胎盤が完成する3か月、4か月くらいまで続くことが多く、
悪阻の症状としては、吐き気、嘔吐、唾液の増加、全身倦怠感、頭痛、眠気など匂いに敏感になったり、空腹時に強くなることもある。原因は医学的には説が分かれているが、特定できないというのが実際である。
特に受胎してから赤ちゃんが徐々に育ってくることで妊娠初期は、今までなかった赤ちゃんが存在感を示すことで、体調の変化に体がついていかずに起こるものであるから、
けっして異常な状態であるというわけではないので、気に病み過ぎないようにすることが大切である。妊娠持続状態であるので、女性特有の性周期がストップしているため、ホルモンのアンバランスが起こり、自律神経系にも影響を与えてしまうので、いらいらしたり、怒りっぽくなったり、鬱的になったりすることもあるが、病気ではないということを、くじけそうになったら思い出してください。

 31歳の女性、二人目の妊娠で、妊娠9週目でむかむかし暖かいものやにおいがあるものなどは食べられない。足の冷え、肩凝り。
3年前に一人目を出産。その時も悪阻がひどかったとのことで、2010年1月に来られました。
皮膚はやや冷たく、ざらつきがありました。
手足が冷たい、胃がつかえる/胸焼け/吐き気/嘔吐/喉が渇く/手足の冷えなど症状がありました。
腹診、脉診で隠居内熱の状態と判断しました。
治療は腎虚脾実証という証で行い、中?、梁丘にお灸を行いました。
二日後2回目を同じような治療で行い、3回目の時は、調子が良い日が出てきました。
4回目で、夕方になると吐き気が強く胃液を戻してしまうとのことで、証を脾虚肝実証に替えて、裏内庭、左内関にお灸を行いました。
この患者さんは残念ながら、納得していただけなかったようで、4回で治療が中断となってしまいました。
切なくて来られるわけですから、症状が治まってこないと、効果がないという判断は、やむをえないことですが、
鍼を続けていれば、1週間でも速く落ち着かせることは出来ると思いますので、
結果を速く求めすぎずに、症状を小さくするくらいの気持ちで、鍼治療を受けてもらうことが良いと思います。
薬を使用することが、なかなか妊婦さんのばあいは難しいですから、薬の代わりに鍼治療という感覚で来られることを、お勧めします。
悪阻の治験発表は下記よりご覧ください。
泉心道鍼院ブログ » 治験発表悪阻 https://www.toyo-hariin.com/blog/archives/150

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