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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

脊椎管狭窄症による右坐骨神経痛(せきついかんきょうさくしょうによるみぎざこつしんけいつう)、ほっておいても治りません、何としてでも治したい!2010年3月の症例

2014年5月1日

脊椎管狭窄症による右坐骨神経痛(せきついかんきょうさくしょうによるみぎざこつしんけいつう)、ほっておいても治りません、何としてでも治したい!2010年3月の症例

8年前から脊椎管狭窄症で、腰痛、右腿に痛み痺れがあり、夜寝ていたり歩くとひどくなると言ってこられた61歳の男性です。
脇腹の痛み、肺の部分に触っても異常所見がありました。
体としては、皮膚は冷たく汗ばんでいる。腰部から仙骨部の周囲の筋緊張とこうけつ。下部腰椎の変形。
腹は上が硬く、脉は沈んでいて弱い。そのほかのしょうじょうとしては、目覚めやすい/喉の渇き/息切れ/手足の冷え/頻尿/足の痺れなどがありました。
脊椎管狭窄症による腰痛症と判断されました。
1回目は肺・肝相剋調整で行い、ムノ部を中心に鍼の後、腰に温灸、右申脈・後谿に奇経灸を行いました。
三日に一度の通院で続けてもらって、5回目ごろより腰部の痛み、足の痺れが少なくなってきました。
8回目ごろより夜の痛みが少なくなり、足も温まるとの自覚症状がありました。歩いても痛みが出なくなってきたり、痺れもそのつど状態が変わってきましたが、
10分くらい歩くとやはり痛みだすことが多い様子でした。23回目の段階で、30分くらい歩いても痛みが出てこなくなってきましたので、1週間に一度の通院に替えてもらいました。
途中7月ごろより、今度はじっとしているときのほうが腰痛や足のしびれなどが出てきて、動くと楽になるようになりました。
このころより証が脾虚証に代わり、11月ごろより肝虚証に代わってきました。
寒くなってくるとまた調子が悪くなって、歩いて痛み始める時間が10分程度になってきました。
2月いっぱい治療を続けてもらい、最初の段階より3分の2くらいは改善させられました。
感想としては、脊椎管狭窄症の特徴ともいえる、歩くと痛く、休み休み歩く間歇性歩行があり、調子が良いと30分以上続けて歩けるようですが、悪い時は10分くらいで痛み痺れだし、休まないと歩けない状態になってしまいます。
治療3か月くらいの段階で30分以上歩けるようになってきましたが、そこから完全に痛み痺れが取れるまでは、至らなかった症例でした。

 

慢性腰痛症の事例はこちら

坐骨神経痛, 脊椎幹狭窄症(せきついかんきょうさくしょう), 鍼灸ブログ | コメント (0)