現在のページ位置

新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

自律神経のアンバランスによって鬱的状態になる恐れ、あなたもこころあたりがありますか? 2009年7月の症例

2013年11月27日

自律神経失調症の事例はこちら自律神経のアンバランスによって鬱的状態になる恐れ、あなたもこころあたりがありますか? 2009年7月の症例
7年前に交通事故によって、ムチウチ症となり、以来、頭痛・吐き気・頸のいたみ、ようつうがあるとのことで、2009年7月に来られた50歳の女性。
今までの病気としては、C型肝炎、気管支ぜんそくがありました。
そのほかの症状として、眠れない・不安・やる気が出ないなど、精神状態もやや不安定な感じがありました。
からだとしては、頸椎・腰椎の変形、腹診では、下腹部が冷たく弱い、脉診では、沈んでいて、やや早く、弱い感じがありました。
症状の中で首腰の痛みがその時の主症状であったので、その改善が第1目標として、治療を開始しました。
肝・脾相剋調整という治療で、神経系のコントロールの改善と好転の元気の回復を目標に行い、腰部に温灸で終わりました。
しばらく吐き気、頸肩が重い感じは取れませんでしたが、眠れるようになってきたり、肩や腰に銀粒などを添付する治療をしていきました。
証を脾虚肝実証に替え、申脈・後谿の奇経灸を状態によって加えました。8回目の来院の状態で、吐き気、頸肩の痛み、腰痛はなくなってきました。
やる気が出ないとか、不安感はそのつどありました。
C型肝炎のことが気にかかり始め、やる気は出てきたが、又夜眠れなくなるなど気持ちが興奮している状態になってきました。
吐き気・頸・腰の痛みはあまり出ていませんでしたが、母親が入院して、付き添ったりするようになってからは、又眠れなくなったり、腰痛、頸が重くなるなどの症状がありました。
感相としては、全体として不安定な精神状態の改善とまでは出来ませんでしたが、腰痛・頸の痛み・吐き気など長年患っていた者に対しては、軽減させられることが出来たと思いますが、母親が入院してしまうなどの家庭環境の変化があるとまた症状が出てしまったことは、残念でした。
やる気が出ない、不安は、治療をうまくやらないと、やる気が出てきたが、他のことがこんどは気にかかって仕方がないとか、
余計なことを考えすぎて落ち着かなくなるなど、ハイテーションになったり、気分が落ち込んでしまうなど、全く正反対の反応が出てしまうので、
難しいところであると思いました。
自律神経の乱れ→不定愁訴→鬱状態と鬱病に向かっていく最悪の流れにならないためにも、早めの治療と他の人に相談するなど、自分の生活環境を、見直す必要があると思います。
自律神経失調症の事例は以下をご参照してください。自律神経失調症の症例 https://www.toyo-hariin.com/zirei/case16.html

不安神経症, 自律神経失調症, 鍼灸ブログ, 鬱病(うつ病) | コメント (0)