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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

腰椎すべり症、間歇性歩行症、痛みなくなり歩けるように!2011年7月の症例

2015年10月26日

腰椎すべり症、間歇性歩行症、痛みなくなり歩けるように!2011年7月の症例

64歳の女性、右足の痛みで、1月ごろより腰から右股関節が痛くなる。足指が痺れる。歩いていると痛くて歩けなくなる
体の状態は、脉は沈んでいて弱い。第三から第5 腰椎変形。右大体骨頭にこうけつ。足の浮腫み皮膚ゆるみぎみ。 目覚めやすい/腰痛/喉の渇き/足の痛み/痺れ/腰椎すべり症
と診断しました。
治療は、腎虚証で行い、臨泣、外関に奇経灸を加えました。4回目から証を脾虚に替えたところ、治療後かえって痛くなったようだと言われ、証を換えて治療しても、そのようなことが4回くらい続きました。普通の人だと、「鍼のせいでかえって痛くなった」とのことで、来られなくなると思われますが、
患者さんが粘り強く続けてくれました。奇経灸を申脈・後谿に替えて、続けた結果、10月に入ってから、腰痛が取れ、足の痺れも改善しました。歩けなかったのが、歩いても傷みが出なくなりました。

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  腰椎すべり症 アレルギー性皮膚炎 鍼をしたけど悪化してしまった!2009年10月の症例

2013年12月21日

  腰椎すべり症 アレルギー性皮膚炎 鍼をしたけど悪化してしまった!2009年10月の症例

腰椎すべり症で、腰痛がだんだんひどく、左足首も痛くて回せない、全身のかゆみなどの症状があってこられた34歳の女性です。
事務職で、遠方より通勤しているとのことで、帰宅も1時間以上運転して帰るとのことでした。そのほかの症状として、日光や金属のアレルギーがあり、目の痛み、手足が冷える、頭が重い、足裏が痛む、月経血が少ない、尿量が多いなどの症状がありました。
来院されたときは、かなり痛くて寝返りがつらく、左足首も少し熱感がありました。腹診では、上腹部が冷たくつやなし、脉は、
沈んでいて、遅く、弱い。
右ナソ部にキョロ所見、左腰部の筋緊張がありました。
ひふは全体的にざらつき、つめたくつやがありませんでした。
治療は肺虚肝実証で行い、申脈・後谿に奇経灸を行いました。2回目に来られた時に治療後すごく眠くなり、腕のほうもかゆくなるなどの症状がありました。
痒みを抑える目的で風門穴に温灸を加えました。
3回目に来られた時は、今日、くしゃみをしたら腰がだんだん痛くなってきたとのことでした。右申脈・後谿に奇経灸の適応側を換えて行いました。
次の予約のキャンセルで治療終了となりました。
感想としては、証があっていないことと、鍼数が多くてかえって悪化させてしまったと思われます。「くしゃみをしたらだんだん腰痛が出てきた」というのは、ぎっくり腰になるとそのような症状がよく見られますが、腰痛がはりをしてかえって悪化させてしまい、急性腰痛のような症状が引き起こったものと考えられます。
我々が皆さんに紹介する症例は、治った物、楽になったものがほとんどで、鍼治療の良さをわかっていただきたくて紹介しています。
しかし、治療は、100発100中というわけにはいきません。
当然、我々の技術の問題もありますが、その人が治療を受ける段階で、どのような状態になっているかで、結果は大きく異なり、通い方によって、治るかどうかが違ってきます。
薬を飲む、鍼をする、マッサージや整体を受けるなどなど、選択肢はたくさんありますが、どのような治療をするにしても、続けないと良い結果は得られません。
本院ばかりでなく、病因に行っても治らなかった、整骨院に行っても治らなかった、鍼灸院に行っても治らなかったと言っている人がたくさんいられますが、
よく聴いていると2から3回程度しか、同じ治療を繰り返していないようです。
それで、治らないのは今の患者さんのような急性のものは別として、ほとんどのばあいは当然です。
今回はあえて自分が増悪させてしまった症例をご紹介させていただきましたが、その理由は、1回1回治療をした後によくなるものではないということを、認識していただき、改めてもらいたいと思っています。
1回や3回程度で、治療をやめてしまったり、治療を換えてしまう人は、治療方法の問題ではなく、自分が起こしている病気や症状を安易に考えすぎていると思います。
薬であれば、最低でも1か月は飲み続け、鍼や整体、マッサージであれば、最低10回から15回は、継続したうえで、治療院を換えるとか、治療法を変えるなどしてもらいたいと思います。

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