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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

不眠、鬱病の症例

2018年10月25日

不眠、鬱病の症例
8月より眠れなく不安が強い。最近手足が冷え、脱力感。とのことで来られた43歳の女性です。
状態は、左右ナソ部にキョロ所見。後頭部に圧痛。眠れない、脱力感、手足の冷えなど (不眠、鬱状態)
脈は沈んでいて弱く、肺虚肝実証の証を立てました。
精神的な不安感がとても強く、眠れないことに執着している状態でしたので、湿民に温灸、左後谿・申脈に奇経灸を行いました。
症状に一喜一憂する人で、心療内科を受診するたびに薬が変わり、書法された薬を飲むと具合が悪くなるなど、
精神的な不安定な状態が続きました。予約で通院していましたが、その日の状態で不安になると電話をかけてきて、鍼に来られるという状態が続きました。
開始1か月で9回治療をした段階で満足が得られず、次の予約はありませんでした。
しかし、1か月後、「やはり症状が好転しないので、鍼治療を受けたい」とのことで、治療を再開しました。
三日に一度のペースで、通院してもらい眠れたりまた眠れなくなるなど繰り返しが続きました。
証は脾虚や肺虚を本証として行うことが多く、3月に入ってからは、不安感が徐々に少なくなってきて、子供のお弁当も準備できるようになってきました。
証は、肝虚本証で行うことも多くなり、4月からは1週間に一度の通院、昨年から休職していた会社へも週に一度乃至半日を数回など、徐々に復帰していきました。
5月に入るとすっかり眠れるようになり、不安や落ち込むこともなくなりましたので、6月で終了としました。

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