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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

あまりにも大きく重い十字架

2010年7月13日

痛ましい事件がありましたね。

前略。今朝、ニュースを見ていると痛ましい事件があり、ショックを受けました。ひとつは、高校生の孫を66歳の祖母が口論の末、殺害して自分も自殺を計ったと言うものです。このような事件があるごとに、「なにもころさなくても」と思ってしまいます。どんなに感情が昂っても殺害にまで、及ばなく手元おもいませんか?

不謹慎ですが、逆に高校生の孫が感情を抑えきれず、祖母を殺めてしまったというのなら時々起こってしまう事件なのでありえるかもしれませんが、これが逆ということになると殺された子の親や兄弟は今後加害者になってしまった祖母に対しての持っていきようのない気持ちを慮ると慙愧に耐えません。

それと、もうひとつは、長岡でお父さんが車で1歳のわが子を引いてしまってなくなったという事件がありました。

詳細は分かりませんが、出かけるので、お父さんが先に車を出すために家を出てそれに子供が着いてきていて、車庫から出そうとしていたときの事故であったようです。お父さんにしてみれば、まさか着いてきているなどとは思ってもいなかったでしょうし、1歳くらいの身長ですと、見えなかったのではないでしょうか?

事故を起こしてしまったお父さんも一生悔やんでも悔やみきれない十字架を背負ってしまいましたし、亡くなった子のははおやは眼を離したという後悔の念にとらわれるかもしれませんし、夫を責め続けることで、生きていくかもしれません。

これらは私の勝手な推測ですが。

このご夫婦がこれからも仲良く生活していってくれればと願わずに入られません。月並みですが、きっとなくなった1歳のお子さんもパパやママが仲良くこれからも一緒に生活していってくれることを望んでいるのではないでしょうか?

今日は少し重い話を書きました。それでは、また後日にお便りします。

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治験発表生理不順を伴う不定愁訴

2010年7月12日

生理不順を伴う不定愁訴

普通部2年今泉 聡

患者22歳既婚者

初診平成9年10月15日

主訴

頚から肩にかけて凝り、頭が痛む。

望診

身長155センチ体重41キロ手足が細く栄養状態はやや不良。

顔面部しゃくぶの色は分かりませんでした。

聞診

勉強不足で5声5音5香は分かりませんでした。

問診

現病歴

自立神経失調症気味であり、頚から肩にかけて重だるく頭痛や頭十もある。足が冷え食欲不振吐き気があり、軟便でおしっこも近い。

汗は出にくく水分はあまり取らない。医者を受信しているが検査場異状が認められず、胃薬と精神安定剤などが出されていて、福用中。そのためか常にぼんやり眠たくだるい。

既往歴

3年前に卵巣脳腫により左かわのらんそうを3ぶんの2ほど取ったが、排卵は起こっている。しかし、元来生理痛ひどく不順であり、この1年間はあったりなかったりの繰り返しである。

付き添いの母親によると新婚3ヶ月であり、いまはじっかにもどっているから

早くもとの生活にもどしてやりたいとの訴えであった。

切診

切経

皮膚は全体につやがなく、背部と足はこそうしている。腰椎に後湾変形があり、左の背中から腰にかけて硬く緊張を触れる。

ナソ部は両方とも反応があるが、特に右側の鎖骨上かを中心とした欠盆穴から斜角筋ぶ項頚部におよんでゴムねんどよう所見を触れました。

肩上部肩甲間部には思ったほどの著名な所見はありませんが、督脈上の神堂/霊台付近にキョロ所見を認めました。

腹診

腹部全体はかんげして冷たく虚腹で心下部を圧すると不快感があり、正中線より鼠けいぶに向かって左側に手術痕がありました。

経絡腹診では、中脘かん穴より陰交にいたる脾の診所力なく虚。陰交穴から恥骨上際にかけて腎の診所冷たくかんげして虚。

ムノ部左側にキョロ所見を触れました。

脉診

脉上診

浮やや遅にして虚

比較脉診

右手かんじょう沈めて脾最も虚。浮かせて胃虚。左手すんこう沈めて心虚。浮かせて小腸あり。左手しゃくちゅう沈めて腎虚。右手しゃくちゅう浮かせて三焦虚。右手すんこう沈めて肺虚。多は平位とみました。

病症の経絡的弁別

生理不順/吐き気/食欲不振/軟便全身倦怠感/痩せ気味は脾土経の変動。

手足の冷え/頻尿汗をかきにくいなどは腎水経の変動。

皮膚こそう/頚肩の凝り/眠気などは肺金経の変動。頭痛/頭重などは肝経の変動としました。

証決定

異状の事柄を総合的に判断し、脾虚腎虚の相剋調整の証を立てました。

予後の判定

主訴は頚肩の凝りで、そこからくる頭痛であるから、緊張を取り除ければ訳はないと寝台上に上がってもらいましたが、問診をしていくうちに「これは単純な肩凝りではないぞ」と思い、気を引き締めました。

患者は薬を服用しているため、それを減らし止めさせられるかが、ポイントと思われましたので、

鍼治療は自然治癒力を高める治療であることを説明し、私も患者も長期的な治療になることを踏まえて根気強く続けることにしました。

適応側の判定

女性でもあり、臍の形状から右としました。

治療および経過

本治法

まず銀8分2番鍼にて右太白に静に刺入し再気した後左右あつをかけて抜っ鍼すると同時に間はつを入れずに鍼穴を閉じる補法を行なった。

見脉すると遅脉がやや速くなってきたが、まだ中位にまとまった脈ではなかった。

動揺の方法で右大陵/左太谿に補法。陽経も虚していたので、三里/外関に補法。

更に、小腸にけんとおもわれる脈状を触れたので、ステン1寸2番にてけんにおうずる補中の瀉法をおこなった。

見脉すると脉全体は細くしまったような感じがあるが、陽経はまだ不十分に思われました。

表治法

腹部にたいして中かん/天枢に接触補鍼。ナソ部は左右とも処置したが、特に右側のゴムねんどよう所見に対しては2ミリ程度静に刺入し、おもむろに刺動法を加えて抵抗緩むを度としてゆっくり抜鍼する手技で行なう。

背部では、上部には補的刺鍼し、督脈や左腰部には瀉的に行なった。

見脉すると虚脉は力を得て浮脉も中位にまとまっていたので、初回の治療を終了として、暫く1日おきに治療をすることにした。

2回目10月17日

問診鍼をしてその日のうちに遅れていた生理が始まった。

3回目10月18日

問診今回の生理は苦痛がない。

4回目10月二十日

問診昨日立ちくらみがして具合が悪かった。

いずれも脾腎相剋で継続し2回目より督脈状の圧痛と左いゆに対して知熱灸を行なう。

10月22日

問診下痢気味であり、食欲がなく腹もすかない。吐き気は治まってきた。

脉診すると脾は虚しているが腎はさほどでわなく、肝に指の腹を着く邪を触れたので証を脾虚肝実証にて行なう。

見脉すると脉がぼやけ 肺が虚していたため、太淵/太白に補法を行なう。

初回時に比べ、脈状が変化していて浮脈であるがやや数でやや実に感じられるようになった。

この回より右公孫に金粒/左内関に銀粒を貼付し、奇経治療を試み吐き気はなくなってきた。

しかし、週に3から2回の治療を継続したが、そのつど症状が変わり、腰痛/頭痛/目眩/吐き気とうが入れ替わり立ち代りで現れたり消失したりしたため、それに振り回されて肺虚肝実、肺/肝の和法、脾虚肝実、脾/肝相剋、腎/脾相剋など

目まぐるしく変わった。

しかし、3種類の薬を日に3回飲んでいたのがほとんど飲まずにすむようになり、徳脈状の圧痛や左腰部の筋緊張は取れてきた。

11月八日10回まで治療を続けたが、

新婚生活に戻り、休職していた仕事にも復帰したため、遠方からの通院となり、

やむをえ1週間に1回の治療に切り替えた。

その日は具合が良いが生理時でもないのに出血があり、医者からは排卵時における出血ではないかと言われる。

三陰交にお灸をした後円皮鍼を貼付様子を見る。

12回目11月22日

問診又具合が悪くなり、先週来るはずの生理はまだない。吐き気と腰痛、食欲不振である。

治療は脾/肝相剋で妊娠の聴講かもしれないとも思い、

三陰交への施術と円皮鍼は取りやめる。

13回目11月29日

問診 吐き気は止まらない。寒気があり熱っぽい医者では妊娠の形跡はないと言われ、私のほうが少し期待していたので、がっかりした。

仙腸関節付近のナマゴムヨウ所見に対し、入念に治療を行なう。

14回目12月九日

問診遅れていた生理がようやくきたが、頭痛と腹痛がひどい。

治療は脾/肝相剋で行なう。

以来、1週間に1回のわりで来院しているが、いくぶん治まってきた眠気と吐き気が又表れてきている。

考察

この症例は目まぐるしく症状が変わり、好転したりぞうあくしているように思えたが、実際のところは吐き気や寒気/眠気などがなにによって引き起こされているのかが、東洋医学的にも現代医学的にも私自身把握出来ていないがため、右おう左おうしていただけと思われる。その理由は患者の訴えに振り回されたというばかりでなく、この患者は反応が激しいというか、毎回来るたびに脈状が違い浮数虚が浮数実となったり、浮遅虚から沈数虚になるなどで経験の浅い私では正直なところ着いていけないという感じを抱いてしまいました。そう思うとますます疑心暗鬼で証を立てることが不安で、表治法にウウェイトがかかりがちになってきました。

しかし、幸いなことに敏感ではあるが、誤治反応が強く出るというわけでもなく、、むしろ治療後は脈がしっかりと中位にまとまり、次の来院では症状が消失していて、、又新たな症状を訴えるという繰返しでした。

そのことが余計に私自身を迷わす結果になっていましたが、ここ最近は脾虚を本証に治療を進めて今尚継続中です。

今後の治療の参考にしたいと思いますので、指導部の先生方と皆さんのご指導ご意見をいただきたいと思います。

1998年2月本部定例会において新潟支部陰

追記

この症例は開業2年目、本部2年目の治験例です。

前回まで3症例ブログに掲載いたしましたが、その症例のほうが適切に治療を進め、的確に診断を出来ているように思われました。

この症例においては病症の経絡的弁別でかなりの部分に間違った弁別をしているところがあります。又、発表形式においては、2年目ということもあるのでしょうが、一字一句の説明は出来るだけ簡略にしているように記載しているようです。

これは、勉強を

重ねていくことでより詳細に弁別しようとしているところも回間見えますが、まだ経絡治療の基礎基本技術習得中ということもあり、

試行錯誤の結果とも思われます。それと2年目で1年目の患者さんよりも重篤な患者さんを取り扱うようになっているということも考えられますので、

技術レベルがダウンしてしまった内容とはいえないということを、皆さんに言い訳しておきたいと思います。

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情報社会

2010年7月12日

 

情報社会

雨降りですね

前略。昨日は参議院議員選挙が行われました。皆さんは棄権せずに投票へ行かれましたか。今日はかんさんの涙雨でしょうか?それはさておき、大相撲が始まりましたね。テレビ中継もなくやっているのかやっていないのかわからない感じです。

選挙でも大相撲でも一連の報道を聞いていますと、情報が偏っていて、真実や正確な情報であるのか疑問に思われるところも見受けられます。

我々が知りたい情報になっていないというか、マスメディアに踊らされている感じがします。

情報社会と言われて久しいですが、その情報を正しくキャッチして生かすのは我々自身です。情報を発信するのも我々ですし、情報を受け止めるのも我々です。慎重に物事をみきわめる感覚を身に着けて生きたいものです。

それでは、後日にお便りします。

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皆さん明日は投票へ行きましょうね

2010年7月10日

これから転機が崩れそうです!

前略。昨日までの暑さとは違って今日は少し過ごしやすいようですが、転機が崩れてきそうですね。

明日は参議院議員選挙の投票日です。雨が降ると行きたくなくなるので、晴れると良いなー。国政選挙を行なうために我々のけつ税が大量に投入されているとのことですので、皆さんも棄権しないで行ってください。

我々の鍼灸業という仕事は、いろいろな患者さんが来院されるため、人によっては様々な思想や心情、主義主張などがあると思われます。私の所へ来院される患者さんは今のところ特定の政党の支持者や宗教の信仰者の人は目立っていないようで、助かります。宗教に勧誘されたり特定の政党の支持をお願いされるのは、我々の仕事の性質上好ましくなく、されど相手が患者さんとなると無下に断ったり邪険に取り扱うわけにはいきませんので、そのような色を出してくれない人のほうが私としては歓迎します。

皆さんも自分が良いと思った人に投票してくださいね。

それでは、後日にお便りします。

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エブリーゆっくり寝てください

2010年7月8日

冷房がつきましたよ。

前略。今日、注文しておいた冷房がようやくエブリーの部屋につきました。

昨日、今日ととても暑くてエブリーも死にそうになっていました。ここ三日ほどは寝室にエブリーを入れて一緒に寝ていましたが、今日からは一緒に寝なくても良いようです。

新潟はとても暑いし、最近地域的に豪雨が相次いでいて「ゲリラ豪雨」などとニュースで言っていましたが、物凄い量ですね。

東京都内であんなに降るのですから、本当に恐ろしいです。

今年の夏はこれからどうなるのか心配です。

それでは、後日にお便りします。

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