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慢性腰痛の症例

慢性腰痛の症例をご紹介いたします。


1例:64歳女性、慢性腰痛の症例

10年ほど前に腰椎の椎間板ヘルニアと診断される。夜中に右脹脛が痙攣する。前屈みで腰痛があるとのことで来られました。 体の状態は、皮膚はやや冷たい。下部腰椎の変形。ムノ部に虚 目覚めやすい/喉が渇く/手足の冷え/ふくらはぎがつるなどがありました。腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛症。と診断しました。

治療は、腰部を温める治療と、夜中足がつりやすいので、筋肉疲労をとるための治療を行いました。初めは、ベットに寝るときや起き上がりなどでも腰痛が出て、動きが三万でしたが、20回を超えるころより、足がつることも少なくなり、腰痛も楽になってきました。


2例:66歳の女性、慢性腰痛の症例

1ヶ月ほど前から右膝の内側に痛みがある。長く立っていると左尻も痛むとのことでした。 体の状態は、皮膚は緩んでいる。やや冷たい。右膝周囲の腫脹。 立ちくらみ/背中の痛み、尻の痛みなどありました。右膝関節症/腰痛症と診断しました。

主訴が膝の痛みでしたが、慢性的な腰痛、坐骨神経障害疼痛がありましたので、合わせて治療を行いました。患部に温灸と、臨泣・外関の奇経灸を使いながら、1週間に一度のペースで通院していただき、5回目ころより膝、腰の痛みが楽になり始め、2週間に一度の通院を数か月続けてもらいました。


3例:46歳の男性、慢性腰痛の症例

1年ほど前に追突されて右足が痺れた。最近腰痛が出て、左肩前面が痛む。上げにくいとのことでした。

体の状態と症状は、左ナソ部にキョロショケン。左肩関節が冷たい。左腰部に実所見。 過敏性大腸炎/ムチウチ/喉の渇き/足の冷え/目覚めやすい/左肩の痛み/腰痛/血糖値がたかいなどがありました。腰椎椎間関節症による腰痛症/左肩関節周囲炎と診断しました。

治療は、1週間に一度のペースで通院していただき、左肩関節の痛みと腰痛、右足の痺れに対して適宜行い、25回で治療を終了としました。それから、しばらくされて、再来院があり、足の痺れはあまり出ていないものの、腰痛と、胃の具合が悪いとのことで、継続的に通院され、訳3年間治療を続けてくれました。


4例:35歳男性、慢性腰痛の症例

中学生のころより腰痛があり、立ち上がったときが特に悪い。2週間くらい前から右膝周囲が痛むとのことでした。

体の状態と症状は、皮膚は滑らか。足が冷たい。膝下に若干ふくらみ。腰椎の変形。 腰痛/右膝の痛み/肩凝り/手の汗などがありました。腰椎椎管関節症による腰痛症と診断しました。

治療は、わりと強く症状が出ていたので、集中的に通院していただき、8回目あたりで膝、腰の痛みはかなり楽になりました。 それからは、1週間に一度のペースで通院され、現在も来られていますが、1年のうちに3回くらい、激しい激痛の腰痛が出ていました。しかし、昨年、今年とぎっくり腰のような激痛は、出なくなり、腰痛自体も訴えることが亡くなっています。


5例:46歳の男性、慢性腰痛の症例

20年来の腰痛。左側が張る感じでツーンとする。最近第1 足指に痺れがあるとのことでした。

体の状態は、体が全体的に冷たい。左腰部を中心にこり。第4腰椎の変形がありました。 腰椎椎間関節症による腰痛症と診断しました。

慢性腰痛の人で、このような患者さんに多く見受けられますが、常に湿布を貼っていて、痛みに対しても激しく痛がるということがない代わりに、常に痛みがあると、頭の中にインプットされている感じでした。治療は、1週間に一度の通院で、しばらく続けてもらい、腰部の周りを温めること、申脈・後谿の奇経灸などで行いました。必ず夜湿布を貼ってから寝ていた者が、鍼をすることで楽になってきて、湿布を貼らないで寝れるようになってきました。

20回でほとんど腰痛が亡くなり、治療終了としました。


6例:64歳の女性、慢性腰痛の症例

1月ごろより腰から右股関節が痛くなる。足指が痺れる。歩いていると痛くて歩けなくなるとのことでした。

体の状態と症状は、第三から第5 腰椎変形。右大体骨頭にこうけつ。足の浮腫み皮膚ゆるみぎみ。 目覚めやすい/腰痛/喉の渇き/足の痛み/痺れなどがありました。腰椎すべり症と診断しました。

治療は腿の付け根も悪いので、ムノ部を中心に行い、患部の温灸と、申脈・後谿の奇経灸、ムノ部の温灸などを使いました。 7回目まで、三日に一度、それからは1週間に一度のペースで通院してもらいました。最初は、痛み止めを服用していましたが、出来るだけ飲まないようにしてもらい、腰痛が取れてくるとともに、薬を断ち切ることが出来ました。

20回で、腰痛、足の痺れもなくなりましたので、完治としました。このように、歩くと痛くて歩けなくなるという「間歇性歩行症」は、たいへん治すのが難しく、手術をしても簡単には治らない症状ですが、鍼でこのような効果があげられたことは、患者さんとともに喜ばしいことでした。


7例:32歳の女性、慢性腰痛の症例

昨年の冬から腰から左腿の外側が痛くなる。妊娠をしてその間は少し楽になるが又痛み出したとのことでした。

体の状態は、第4、第5腰椎の椎間板ヘルニア、皮膚は滑らか温かい。左足がやや下垂ぎみ。頚椎の変形。 腰痛、左腿の痛み/喉/口が渇く/足裏の汗、便秘などがありました。/腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛/左坐骨神経痛と診断しました。

治療は、腰の温灸と、臨泣・外関、申脈・後谿の奇経灸を使ったり、腰部に円皮鍼を入れて帰宅してもらったりしました。1週間に一度の通院を続けてもらい、夜の激痛、したにしては寝れなかったものなどが、改善されていきました。

1年を過ぎるころより、腰痛、左坐骨神経痛の症状はほとんどなくなり、翌年二人目を妊娠されましたが、悪阻の治療も続けて行われました。


8例:24歳男性、慢性腰痛の症例

昨年の5月ごろより腰痛があり、病院を受診したが思わしくない、五日ほど前から強い腰痛で右側に痛みがあるとのことでした。

体の状態と症状としては、手足がやや冷たい。下部腰椎の変形直腹が一杯になるとのことでした。 椎管関節症による腰痛症と診断しました。

慢性化している腰痛ですが、このように痛みが強く出ているときは、感覚を開けないで治療をつづけたほうが、効果も上がりやすく、2週間の間に5回くらい治療を行いました。申脈・後谿の奇経灸を使いました。5回目の段階で腰痛は治まりました。配達の仕事をされているということで、時々、腰痛がひどくなってくると来られています。


9例:58歳の男性、慢性腰痛の症例

2年前から右尻腿の外側に痛みがあり、しばらく休まないと歩けなくなる、前かがみに痛みが強いのことで来られました。

体の状態と症状としては、皮膚はかさつき、潤いがない、胸椎、下部腰椎の変形、左右尻にこうけつ圧痛痛。 目覚めやすい、胃がもたれる、腰痛、足の痛み、高血圧などがありました。腰椎椎間関節症による右足の痛みと診断しました。

腎臓病の既往歴があり、間歇性歩行を呈していました。

治療は、臨泣・外関の奇経灸、申脈・後谿の奇経灸などで、足の血流を出来るだけ良くするように治療を行いました。治療を続けていくと、長い時間歩けるようになってきました。


10例:44歳の男性、慢性腰痛の症例

2週間くらい前に腰を痛め、先週は楽であったが、又激しく痛みだすとのことでした。

体の状態は、皮膚はなめらか暖かい。右ムノ部虚、腰椎ウエブに圧ツウ、腰仙骨ぶが冷たい。 肩こり、慢性的な腰痛などでした。もともとに腰痛があるので、慢性腰痛症と診断しました。

治療は、仙骨部に温灸や円皮鍼を添付したり、申脈・後谿などの奇経灸を行いました。年末年始を挟んで、7回治療を行い、かなり楽になったので、一度治療を終了しました。1か月くらいたってから、再来院があり、数日前から足が痛くなるとのことで、またしばらく通院してもらいました。今度は、腰痛がなくなるまで、治療を続けました。

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