くびの痛み
腰痛/肩こりとともに頚(くび)から腕にかけての痛みと痺れを訴えて来院される患者さんが多く見受けられます。頚からくる痛みと言ってもいろいろ原因はありますが、病院では頚腕症候群として一くくりにして疾患名としているようです。
この症候群も急性期のものから慢性的なものまでありますが、自発痛があるか夜間痛があるか、あるいは動かしたときだけ痛み/痺れが出るかで治り方が大きく異なります。
また、腰はわりと手術をしてしまう場合も多いようですが、頚となるとなかなか決心がつかず、治療も中断しているような場合が多く見受けられます。
頚肩腕症候群の原因は、特定しにくいですが、頸椎椎椎間板の異常、首・肩周辺筋肉の疲労、ストレス、内臓疾患などが考えられます。
そのほかには、打撲による外傷、むち打ち症のあとや、首や肩に負担のかかる長時間の同じ姿勢による特定の筋肉の疲労によるものが多いようです。
症状としては、
- 肩こり
- 頭痛
- 上肢の痛みやしびれ
- 冷感
- めまい
- 首・肩・腕の筋肉痛
東洋はりでは、そもそも病名や症候群で、証(あかし)をたてるということはしませんが、骨からくるものと考えた場合は、骨は腎の気で支えられていると考えるところから、腎の経絡、筋肉の疲労からくるものと考えられる場合は、筋肉は、腱に近い部分は、肝の気の支えによって、筋肉の全体は、脾の気の支えによっているものと考えていますので、肝の経絡と脾の経絡が関係すると、考えます。
頸は、我々が生きていく上において、とても大切なところです。重い頭を支え、脳の命令が脊髄を通って、体を動かしたり、内臓を動かしたりすることが出来るのです。
それを大切に守っているのが、背骨です。その上の部分に障害が起こると、全身の症状(自律神経的症状まで)もおかしくなってきます。
頸に痛みがなかったとしても、上にあげた症状が少しでもあった時は、早めに治療をされることをお勧めいたします。
鍼灸は体にやさしい副作用のない治療法です。体の調子がおかしいかな?というときは、お気軽にご相談ください。
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