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生理不順や生理痛の治療

生理不順や生理痛をはり灸で改善


1例:25歳の女性

健康診断では異常はないが、浮腫みと肩凝り/生理不順/頭痛などがあるとのことでした。

体の状態と症状としては、左右なそにキョロ所見。膝より下側がむくんでいる。肌は滑らかである。 目覚めやすい/頭が重い/手足の冷え/足の浮腫みなどがありました。生理不順/肩こり症と診断しました。

治療としては、足の浮腫みと上せる感じを治療し、生理が近い時には、三陰交にお灸を追加しました。初診時も生理中で、治療後直ぐ終わりました。月に3回程度の治療で行い、3回目の生理の状態では、すっきり終わるようになったとのことでした。

夏から翌年の春まで治療を続け、鍼治療を行っている間は、生理が遅れたり、空いたりすることはありませんでした。


2例:36歳の女性

雪除けで頚を痛めて後ろに向くことが困難である。肩凝り足の冷えとのことでした。 体の状態と症状としては、左右の肩凝り。皮膚は全体的に温かい。 頭が重い/手足の冷え/生理痛/生理不順などがありました。急性頸部痛と診断しました。

治療は、開始時は、頸を中心に行い、痛みが取れてからも続けて鍼を行いたいとのことで、足の冷え、肩こりの治療を中心に行いました。最初は週に2回、状態が良くなってからは週に一度のペースで治療を行いました。

生理中の時には、三陰交を用いて治療もしましたが、特に生理痛、生理不順の治療をしなくても、全くそれらの症状を訴えることは無くなりました。むしろ、鍼をするようになってから、毎月生理が確実に来るので、面倒な感じがあるとのことでした。

「毎月あるのが普通で、ないのが異常なのですよ」と言って、現在も月に2回ずつの治療を行っています。


3例:33歳の女性

以前から肩凝りがひどく、頭痛が出る。上せ、足の冷えとのことでした。 体の症状と状態は、皮膚は滑らか。つやあり。ナソ部を中心になまごむよう所見。 眠れない/頭が重い/咳き込む/喉の渇き/生理痛/頚肩凝り/眼の疲れ/睡眠不足/立ちくらみなどがありました。緊張方頭痛/肩凝り症/花粉症と診断しました。

治療は、初めは頭痛の回数を減らすこと、肩こりを楽にすることを主として行いました。4回目まで三日に一度、5回目から週に一度のペースで通院してもらいました。5回目ころより頭痛が少なくなり、肩こりも取れてきました。

11回の治療で、主訴の改善がみられましたので、完治としましたが、生理になると生理痛がひどいとのことで、生理前か生理時に治療に来てもらい、生理と生理の間に一度来てもらうように通院のしかたを変えてもらいました。

生理時、生理前の時には、三陰交のお灸とともに、円皮鍼を添付しました。 8か月間治療を続け、動けなくなるほど生理痛がひどくなることもなくなりました。


4例:38歳女性

5年前にリウマチとなる。今は右手首に腫脹と痛みが残っている。生理が遅れがちで年に数回。偏頭痛。頻尿とのことでした。

体の状態は、右ナソ部に生ごむよう所見。右手首の腫脹と熱感。手足のほてり。 皮膚はつやあるがやや感想気味。 手首の痛み/生理不順/頻尿/偏頭痛などがありました。リウマチ・生理不順と診断しました。

治療は、遠方から来られる方でしたが、確実に通院していただき、初めはリウマチの治療を中心に、各部の関節にお灸をしたり、三陰交をもちいたりしました。6回目まで、三日に一度、7回目から週に一度の通院で続けてもらい、翌月には、生理が始まりました。

翌月も35日で生理がありました。時々遅れることもありましたが、生理が空いてしまうこともなく、関節の痛み、片頭痛もほとんど良くなってきましたので、11か月目から、2週間に一度の通院に替えて、もらいました。


5例:32歳女性

眠れない、生理不順を強く訴えていました。不正出血がある。不妊治療を受けていてそれも気にかかる。足の冷え、肩こりとのことでした。

体の状態と症状としては、足が冷たい、腹部の膨満あり、左右のナソ部にキョロ所見。皮膚はなめらか暖かい。 食欲不振、胃が痛む、寝つきが悪い、足が冷える、生理不順、不正出血などがありました。不眠症、不妊症と診断しました。

治療としては、眠れないというのが最も強い症状でしたので、眠れるようにすることと、不正出血の治療としては、水泉、蠡溝、三陰交など治療時の状態で適宜用いました。

公孫・内関の奇経灸を使うこともありました。三日に一度の通院で、7回目まで行った結果、眠れるようになってきました。以後、生理不順の治療を中心に行い、月に3回程度継続治療を行いました。

生理が1回空いた状態になりましたが、治療5か月目ころより、正常になりました。

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