はり治療でパニック障害を改善
1例:23歳の女性
中学2年生のときに人の顔を見られなくなり目を合わせることが出来ない。隣に人がいると落着かないとのことでした。
体の症状と状態は、8年前から症状がある。手足に汗をかき冷たい。夢を多く見る。人が怖い。毎日便通があるが、すっきりしない。皮膚は滑らか。薬の服用はしていない。
便秘、パニック障害 と診断しました。
治療は、心を安定させるためのお灸と、便通を整えるため、合谷・陥谷の奇経灸を行いました。遠方からの通院でしたが、治療をしよう、受け入れようと努力している様子が見られました。
4回目あたりから、悪夢が良い夢になってきたとのことでした。
来月から仕事を始めるため、講習会に参加することにするなど、積極性が出てきました。
2例:38歳の男性
数年前から緊張する場面になると体が震えてきて、不安である。どきどき、手足の汗、軟便とのことでした
体の状態と症状としては、皮膚はやや湿り気がある。手足の平に汗をかいている。右ナソ部にキョロ所見。 体の震え、緊張感、不安感、動悸、手足の汗、軟便などがありました。パニック障害としんだんしました。
治療は、奇経灸を用いたり、緊張感を和らげるため、陽の経絡のツボにお灸を行いました。4回目から緊張することが少なくなり、体の古江も出てこなくなりました。
途中腰の痛みが出たり、立ちくらみが強く鳴りました。開始4か月のころより落ち着いてきて、症状も出なくなってきましたので、完治としました。
3例:46歳の女性
腰痛、左坐骨神経痛で最近左膝よりかかとにかけて痛みがあり、つくと痛む。動悸/不安/頻尿/膀胱炎とのことで来られました。
体の状態と症状としては、不安になって目覚める、動悸/遠くに行くことが心配/人込みが苦手、腰痛、左右足の痺れ/左坐骨神経痛/足底骨痛/パニック障害/偏頭痛など多数ありました。左坐骨神経痛、パニック障害と診断しました。
治療としては、主訴の踵の痛みを取り除くことと、発作的な症状があると頓服薬を直ぐ服用するとのことでしたので、発作的症状を起こさないための治療を行いました。
しかし、なかなか足の痛みそのものや、頭痛が頻繁にあり、改善は見込めないかと思いましたが、症状が楽になってくるとともに、薬を減らすことが出来ました。