はり灸で便秘・お通じの悩みを改善
便秘の症例をご紹介いたします。
1例:44歳の女性
便秘と足の冷えを最も強く訴えてこられました。1日1回は便通があるがすっきりしない。 便意はない。足が冷える。生理痛。授乳ちゅうで眠りが少ない、などの状態でした。
体の状態は、皮膚は温かい。足先が冷たい。 便秘、足の冷え/寝た気がしないなどで、便秘症、冷え性と診断しました。
治療としては、公孫・内関の奇経灸を続け、5回目の段階で便通がほぼ毎日あるようになり、13回、3か月で治療終了としました。
2例:34歳の女性
胃腸の痛みを最も訴えてこられました。 1年半前から胃腸が痛くて腹部が張る。便秘。アトピーで鼻炎もあるとのことでした。
体の状態と症状は、肌がこそうしている。手足が冷たい。 腹/便秘/鼻水/鼻つまり/顔の湿疹/足の冷え/口が渇く/尿がすくないなどで、胃腸障害による便秘症と診断しました。
水分代謝が悪いこと、腹部が冷たいことが原因として考えられ、それを改善するように治療を勧めました。 公孫・内関の奇経灸、合谷・陥谷の奇経灸、腹部に銀粒など添付しながら、続けていきました。
三日に一度の通院で、9回目の段階で胃の痛みが少なくなり、ほぼ毎日あった腹部の激痛が治まってきました。3か月を過ぎるころより、便通も安定してきました。
3例:34歳の女性
便秘、腹部の痛み/咳を最も強く訴えてこられました。
9月末に子宮筋腫の摘出手術を受けた。腹部が張る感じ、便通はあるがすっきりしない。尿もすっきりしないとのことでした。
体の状態と症状は、皮膚は全体的に冷たい。左右ナソ部になまごむよう所見、腹痛/腰痛/便秘/咳き込む/手足の冷えなどで、便秘症と診断しました。
冷えの改善と、腹痛、便通の改善を目標に治療を進めました。
治療3回目で、便通があるようになり、腹痛も少なくなってきました。6回目ごろより安定した便通に戻り、時々、便秘になって、腹痛が出てきましたが、治療をすると直ぐ良くなり、咳、手足の冷えも改善されました。1年半治療を続けられました。
4例:44歳の男性
不眠、便秘、両足の痺れを最も強く訴えてこられました。
先週多発性硬化症の治療で退院してきたが、夜中目覚めてしまって眠れない、便意のない便通、足の痺れがあるとのことでした。
体の状態と症状は、皮膚は滑らか外側は冷たい。 下部腰椎の変形、便秘、目覚めやすく、眠れない、足の痺れ、低血圧などで、便秘症、多発性硬化症と診断しました。
治療としては、眠れること、便通を整えることで、他の症状も収まってくると考え、治療を勧めました。 3回目で便通があるようになり、途中また眠れなくなったり、便秘になりましたが、眠れるようになってくるとともに、便秘も解消され、3か月で治療終了としました。
5例:37歳男性
全身脱毛で来られました。
以前から円形脱毛症で、2年前から髪が全く抜け、全身の脱毛になった。鬱的、眠れない、頻尿、便秘がありました。
した。 体の状態と症状は、皮膚はなめらか暖かい。足先が冷たい。 脱毛、夜中目覚める、尿意頻数、便秘、精神的に不安定などがありました。 全身脱毛症、便秘症、鬱状態と診断しました。
治療を進めていくうちに、睡眠、便通、抑うつ状態は改善され、前向きに仕事に取り組めるようになりました。
便秘は、かなりの割合で男女ともに見られる症状ですが、特に、妊婦さんは、便秘が多く、治療をしていくうちに、自然と便通が出てくるようになりますので、お腹に鍼やお灸をしなくても、治療効果がありますので、安心してこられてください。