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アレルギー性鼻炎の症例

はり灸でアレルギー性鼻炎・花粉症の悩みを改善

アレルギー性鼻炎の症例をご紹介いたします。文字背景にピンク色がある用語は、本文末尾に簡単な用語説明を記載いたしておりますので必要に応じてご覧ください。


1例:男性43歳

来院時の状態:
鼻水が出て止まらない。1日にティッシュの箱を一つ使い切るほどの鼻炎でした。4年以上も耳鼻科で治療を受け、しかし一向に治らないため、本院に来院されました。
手足が冷え脈も沈んでいて力がない脈でした。
治療方針(証):
「証」は人が生まれながら持っている生命力の強化と免疫力を高める目的の腎/脾相剋調整という治療方針で左足内踝にあるつぼと左肘関節にあるつぼに補法。右膝内側のやや下にあるつぼに補法。
胃と大腸に関係する経絡を調整しました。腹、首周り、背中に刺鍼後、足裏に温かみを感じたら取り去る灸を行ないました。最後に右親指と人差し指との間にあるつぼに温かみを感じたら取り去る灸を行ないました。

このような治療を1週間に1回ほどで行い、証は全身の気を巡らせる事と過剰になり過ぎている働きを抑えるような治療や、免疫力を強化する治療を行ないながら、足の人差し指と中指との間にあるつぼと手の親指と人差し指との間にあるつぼ、あるいは手の親指と人差し指にあるつぼ、足の人差し指と中指との間にあるつぼにきけい灸をおこないました。

治療後半年くらいで鼻炎は治まり、40回の治療で完治いたしました。


2例:女性43歳 主婦

来院時の状態:
頭痛・肩こり。この患者さんは低血圧手足の冷え、生理痛、アレルギー性鼻炎と多数の症状がありました。

皮膚はざらつき腹部はへこんでいました。脈は沈んでいて遅く体の中から冷えている感じでした。

治療方針(証):
「証」は全身の気を巡らすことと免疫力を高める目的の肺/肝相国調整という治療方針で右手首の外側にあるつぼ/右足の親指の内側にあるつぼに補法。左足の親指と人差し指の間にあるつぼに補法。胆・大腸/胃に関係する経絡を調整しました。
鼻の周りのつぼに補法を加え、後は腹、頚/背中にかけてはりを行い、足裏に知熱灸を行ないました。

このような治療を5回程度行い、鼻水が少なくなり、現在も健康管理のために来院していますが、咳や鼻水が出たり、夜に鼻がつまるような症状が出ても、治療前のように鼻水がひどくなることはなくなっています。


用語説明:

証(あかし)
東洋鍼灸治療では、治療を進めるにあたり、証(あかし)を決定します。証とは、体のどのつぼに鍼やお灸をするのかを決定する、治療方針のことです。
きけい灸
きけい治療(灸)とは、経絡治療の中の一つの治療方法で手と足からそれぞれ一つずつ、つぼを選んで組み合わせ、鍼の材質や灸の数に差をつけることによって、プラスとマイナスの働きを利用した治療法。

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