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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

手が疲れました

2010年6月24日

  久しぶりに点字を書きました。
前略。患者さんの治療の合間に時間があったので、新潟支部で私が行なった治験発表やシンポジュームの原稿などがあるのですが、最近はパソコンで作って保存していました。しかし、今までは点字で書いていましたので、まだ三つほどの原稿であったため、点字にしておいておこうと思い、保存していたファイルを開いて、音声を聴きながら、点字に直していきました。最近活字離れと言われていますが、そのことは皆さんと同様で、視覚障害者でも点字をあまり使わなくなってきたようです。その原因にはパソコンが普及して音声対応のソフトが多く出回り、点字を打つのも、点訳ソフトというものが開発されて、紙に点字を打つ必要がなくなってきたことが考えられます。
一般の筆記用具に当たるものに、点字板というものがあり、点字タイプライターというものがあります。パソコンや携帯で文字を書くようになってきますと、この点字板やタイプライターなどの出番が少なく、埃をかぶっているような状態です。久しぶりに引っ張り出して、点字タイプライターを打っていますと、力が必要なので、手が着かれ、肩が凝ってきます。書くことばかりではなく、読むことも指で読む必要がある点字なのに、Cdに録音されていたりテープに録音されていたり、点字データを読み上げてくれるソフトまでありますから、指で読むこともしなくなってきます。
世の中が便利になると、人間が怠惰になってしまうようです。それしかないときには、それを使うのが当たり前であったのに、それ以外のものがあると、今まで使っていたりやっていたことをしなくなるのが、人間なのでしょうか? 
電子書籍の時代にこれからなって行きますが、紙を媒体とする本/雑誌/新聞などの形として残るものは大切にしていきたいと思います。
10年後の時代は紙の文化はどうなっているの手消化?
そのように書いているこのブログはパソコンで打っているのですから、矛盾もはなはだしいですね。
それでは、又お便りします。

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