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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

患者さんとこれから患者さんになってくれる皆さんへ

2010年7月14日

無断キャンセルは困りますよ

前略。今日は鍼灸師として、私は皆さんに一言申し上げたく書かせていただきます。

これは今に始まったことでもないし、私や泉心道鍼院ばかりの事ではありませんが、

患者さんの中で、予約をしていって連絡もなくそのまま来なくなるという人がいます。

いわゆる「すっぽかし」ということです。患者さんの考えやいろいろな思いがあって、そのようなことをするのでしょうが、それは私から言わせていただければ、「人としてのマナー違反」であると思います。

そのような人はおそらく、大きな病院で検査を受ける日であっても、自分が必要でないと思ったら無断キャンセルするのではないかと思いますが、

皆さんもよく考えてください。もし、待ち合わせをしていて相手が連絡もなく、来なかったらどう思いますか?

もし、ホテルやレストランを予約していて、都合が悪くなり、「まあいいか」などと無断でキャンセルしたらどうなりますか?

食材が皆無駄になり、ましてや団体などの宴会などでは、大きな損失が出ます。そのばあいのお店の対応は分かりませんが、キャンセル量を請求されるのは当然であり、下手をすれば損害賠償を請求されかねませんね。

病院や鍼灸員/整骨院/美容院/床屋さんなどは、前もっての材料費がかかっていないので、そこまで請求はしないとは思いますが、口答約束とはいえ、契約をしていることには変わりがないと思いますので、無断キャンセルは明らかに契約不履行ということになります。

患者さん、お客さんの側がそのお店や病院/その先生などを信頼して通っているということは、我々する側も患者さんを信頼して治療を行なっているということですので、その信頼を著しく傷つけるような行為(裏切り)は、慎まなければなりません。

90パーセント以上の人は、普通に来院するのに、一部のそのような人がいることで、患者さんにたいする我々側の信頼は失墜してしまいます。

皆一定のマナーとルールの中で、この世の中は成り立っているということを考えてみてください。

当然来るか来ないかを決めるのは患者さんの権利です。

しかし、一度来院した異状は、それから後のことは医師や鍼灸師の指示に従うのが、本当の患者さんのあるべき姿だと思います。

それが出来ない人は初めからその病院/治療院に行くべきではないと思います。

よく、「お客様は神様だ」と言いますが、治療をする側もされる側もどちらも人間です。どちらも信頼関係でなりたっています。お客様であるからといって商品を買ってやっているというような気持ちでは治療にはなりません。又、我々側も治してやるなどと思ってやっていてはいけません。

あくまでも治療側と患者側は対等であるということを私は常に感じています。

患者さんの立場からすれば、「自分が思ったような結果にならなかったので、行かない」ということになるのでしょうが、仮にそうであったとすれば、私は、予約をしないで帰れば良いのだと思います。もう行かなくて良いと思ったら、「暫く様子を見ます」とか、「暫く休みます」といえば、それでよいのです。医者や鍼灸師にそのようなことをいえないと遠慮してのこととは思いますが、それでも言うほうが無断で来なくなられるよりはずっと良いと思います。

泉心道鍼院では、現在来院時に次回の予約を取っていかれた場合は次回からほぼ半額で治療をしていますが、それは、皆さんの財布の中身を考えてのことだけではありません。半額にする理由はそれだけ回数もかかるし、通院感覚も1週間に3回、2回必要であると思われるので、トータルでみれば、かなりの回数通っていただくことになり、それでは、負担が大きくなり過ぎるということで、半額にしています。

半額にするから、予約にしなさいと言うことではないのです。必要がないと患者さん自身で思うのなら、電話してからきますといって帰ってもらっていっこうに構いません。

途中で治らないからと諦めて治療を止めるのも、もう少しやってみようかと思って続けるのも、全て皆さんの意思ですので、それを誤解してもらっては困ります。

ただし、治らないのは途中で止めた自分のせいであるということを、患者さん自身も知らなければなりませんね。

治療科の言うとおりにに通ったけれど結局治らなかったというのなら、それは我々の技術不足ということになりますが、指示を聞かないで途中で来なくなるのは自業自得です。

私は冷徹かも知れませんが、冷酷ではないつもりです。

世の中の環境がいかに変わろうといかに物が溢れている時代になろうと、人間が生きていくことは、一人では出来ません。皆が支えあい、皆が役割をもってこの社会を形成しているということを、もう一度考えていただきたく、鍼灸師として書かせていただきました。

それでは、又後日にお便りします。

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