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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

急性腰痛 スポーツ障害による右肩関節症

2013年11月18日

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2009年4月に来院された患者さん。男性で、当時27歳。
もともと社会人野球の選手で、右肩関節を動かしたとき、投球動作で肩関節前側に、痛みがあった。
その時の一番の訴えは、腰の痛みで、昨日タイヤ交換をしていたら、急激に痛みが出たとのことであった。
運送業で重いものを持つことが多く、慢性的な腰痛である。
身長も180センチと高いが、体重も93キロとやや過剰である。
腹診すると上腹部が冷たく、脉診では、浮いていて力強い。
体の表面に奇が多く集まっていて変調をきたした状態で、痛みもわりと時間的には新しいものであるので、浅い所にある状態であった。
このことから、腰痛に対しては3回程度の治療で痛みが取れると思われた。
そのほかの症状としては、手足が冷たく、時々立ちくらみがある、右肩関節の痛いところに「生ゴム様所見」という筋肉のこりがあった。
治療は「肺虚肝実証」という証で、特に右肩関節の「生ゴム様所見」と、左右の鼠蹊部(腿の付け根前側のところ)に鍼を行い、腰に温灸をして終わった。
翌日も来院され痛みが改善したので、そのときはそれで治療を終了した。
1年後に腰痛と左右の足の痺れで来院され、6月の時は右足の痛み、右肩関節のスポーツ障害で、3回続けて治療をした。(脾虚肝実証)
「ボウルを投げたりバットを振ることも困難であったものが、治療してから痛みもなく出来るようになった」と喜ばれた。
11月の時は、左右の足の痺れまであったが、6回治療して腰痛、足の痺れともに改善させることが出来た。
感相としては、わりと痛みが表側に合ったことと、本人の生来持っている体力がある人であったので、2回ないし数回の治療で改善させることが出来たものと思われる。
このような症状はこのような人のように短期間で集中的に治療することが治療成功のポイントであるので、1週間に一度とか2週間後などと言わないで
続けて治療に通うことをお勧めします。

 

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