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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

  腰椎椎間関節症による腰痛・左坐骨神経痛の症例

2013年11月19日

  腰椎椎間関節症による腰痛・左坐骨神経痛
2009年4月に来院された女性の患者さん。当時、36歳。
左尻から腿の後ろ側外側に痛みがあって、来られた人で、数年前からときどき痛みが出ていたそうである。
そのほかの症状としては、頭痛・頭重・耳鳴り・肩こり・吐き気などがありました。
新しい症状として、左足の指の痙攣があるとのことでした。
体格はやや大柄で、右の頸脇にきょろきょろとした所見があり、左尻骨のわきにさらに強い生ゴム様所見がありました。
腹診では、下腹部が弱く、冷たい、左鼠蹊部にキョロ所見がありました。
脉診すると、沈んでいて、やや遅く、弱い脈を触れました。
それ以外では、手足に汗をかいていて、交感神経の緊張が高いと思われました。
もともと症状を持っていて、交感神経が高ぶっているような人は、この時期のように春になって暖かくなってくると、
病状も盛んになって強く出て、苦痛を感じるようになってきます。東洋医学では、陽気の乱れを起こしやすく、痛みもわりと移動しやすいことがあります。
1回目は腎虚脾の和法で行い、先ほどの所見のところに鍼をして、最後に腿の外側にある陽関、足首の外側にある申脈というつぼにお灸を行って終わりました。
2回目から4回目までは、証を一度変えて治療して、5回目に来られた時にはほとんど左足の痛みと足指の痙攣はなくなりました。それからは右腕をうしろに動かしたと君右肩関節に痛みがあるとのことでしたので、
治療を続けてもらい、手足の汗もかかなくなってきたところで、改善と診て、治療を終了としました。
感相としては、もう少し腿の痛みに対しては治療回数がかかると思っていましたが、4回、初診日から数えてやく十日の治療で、痛みが軽減したのは、
とても良い結果であったと思います。そして、この段階で終わりにしないで、さらに6回の治療で手足の汗が出なくなってきたところまで治療できたことは、患者さんの「もっとよくなりたい」という気持ちがあればこそだと思いました。

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