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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

  夜尿症、移尿症?2009年7月の症例

2013年11月26日

  夜尿症、移尿症?2009年7月の症例
9歳の女の子、生まれてから現在までほぼ毎日夜尿があり、昼間でも間に合わなくて尿を漏らしてしまうことがあるという状態で2009年7月に来院された。
病院では膀胱型の夜尿症と診断される。反射などは異常はないとのことであった。
腹診すると下腹部が硬く小さい感じ、脉診では、浮いていて弱い。
おそらく膀胱が小さくて膀胱の括約筋が伸びにくいじょうたいではないかと推察される。
治療は肺虚証で、下腹部の中極穴と、足の至陰穴に銀粒を添付して終わった。
三日に一度くらいの間隔で来院してもらい、4回目5回目のころより夜尿が止まるようになってきた。
その後、夏休みになったので、1日おきの来院で行ったところ、昼間の尿の漏れはなくなってきて、夜尿も朝の5時か6時くらいにするようになってきた。その代り、尻や臍周りに湿疹ができてきた。証を脾虚証に替えて治療を行う。
夜尿は1週間全くなくなり、夜中自分で起きてトイレに行けるようになってきた。
次の治療でも夜尿はなくなっていて、痒みも良い方向に改善されていたので、1週間に一度くらいの通院に替えてもらった。最初に添付していた銀粒は取りやめても症状に悪影響はなかった。
しかし、夜尿はなくなったが、時々日中間に合わなくて漏らしてしまうことがあった。
10月末まで治療を続けてもらって、夜尿は全くなくなった。昼間の尿漏れは時々あるとのことであったが、夜尿に関しては改善しているので、治療を終わりとしました。
感相としては、毎日のように夜尿があり、おむつをしているような状態では、かなり重症であると思われますが、この子供さんのように1週間に2回、夏休みを利用して、3回と集中的に治療できたことは、とても良い結果につながりました。
夜尿に関しては、4回目くらいから止まり始め、15回くらいで、全くなくなってくれました。そして、経過観察で2か月さらに続けてくれましたので、再発の心配もしなくて良いところまで治療をすることが出来ました。
昼間漏らしてしまうのは、ぎりぎりまで我慢していたり、行けるときにトイレにいかなかったりという理由もあると思いますので、3年生くらいの年齢となっていれば、本人が気を付ければ、防げることだと思います。

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