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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

耳鳴り 突発性難聴 2009年7月の症例

2013年11月28日

耳鳴り 突発性難聴 2009年7月の症例
65歳の女性、2009年7月に来られた人で、かなり以前より右の耳鳴りがあり、雑音がひどく、病因では突発性難聴と診断を受ける、最近は左の耳の聞こえも悪くなったので、鍼治療をやりたいとのことで来院された。
子宮内膜症で子宮摘出、卵巣摘出、肋膜炎などの既往症がありました。
そのほかの症状としては、胸苦しい、頸肩の凝り、手足の冷えなどがあり、体は右胸鎖乳突筋はキョロしょけんがあり、左胸鎖乳突筋はやや緩みぎみ。
腹診は、上腹部が冷たく弱い、脉診は、沈んでいて、強い。
脾虚肝実証で行い、左右の頸(ナソ部)の所見に対して、左は補い、右は緩めた。背中、腰に刺鍼、左の耳の下側に銀粒を添付、右陽老穴に温灸、二日、三日と続けて行い、三日目からは耳鳴りの雑音の変化が1日に何度もあるようになった。翌日は、かなり音が少なくなったとのことであった。
感相としては、耳鳴りはなかなか治りにくいものであり、それに効果があげられる薬も少なく、治療法も限られている。実際には保管的な治療がほとんどであるが、鍼をしていくことで、雑音も半分から7割程度は軽減させることが出来ると思う。
この患者さんのように四日続けて治療をして、音の変化があった場合は、なおさら、続けて鍼治療をしてもらえれば、かなり改善できたのではないかと思いました。
耳鳴りは、病院に行っても治る薬がないということが、一般の人にも、残念ながら悪く影響しているのか、「どうせ治らない」というようなあきらめている人が大勢いるようであるが、器質的疾患でないものは、原因はわからなくても機能が衰えていて、このような症状を起こしているものであるのだから、時間をかけて行けば、かなりの部分は改善すると、認識を新たにして、前向きに取り組んでいただきたい。

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