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新潟市の泉心道鍼院よりメッセージ

生理不順 肩こり症 2009年8月の症例

2013年12月6日

生理不順 肩こり症 2009年8月の症例
25歳の女性、浮腫み、生理不順、肩こり、頭痛などの症状がありました。
特に浮腫み、肩こりが気にかかり、手足の冷え、目覚めやすい、頭が重いなどの症状がありました。
体は全体的に皮膚につやがあり、頸にキョロ所見、膝より下が浮腫み、手足が冷たい状態で、腹診では、下腹部が弱く、脉診では、沈んでいて弱い。
水分代謝が衰えていて、熱が中にこもっているような状態でした。
治療は腎・脾の和法で行い、頸、肩に散鍼、腰に刺鍼、左右湿眠に温灸。
3回目まで腎本証で行い、今回の整理はすっきり終わったとのことで、4回目より上せと寒気を繰り返すなどの症状があったので、肝虚本証にして治療。
次の生理はまだ塊のようなものがあり、頭痛、いらいらする、眠れたり眠れなかったりという症状がしばらく続く。3か月目で足の浮腫み、尿量も正常になり、足も温まってくる。
生理もすっきり終わるようになる。その後は、痒みが出たり、変な夢を見るなどの症状があった。その都度、証を換えて、臨泣・外関など奇経灸を加えて治療を行う。
喉が詰まるや鼻血が出るなど、上せ症状が出て足の冷えなど、改善の治療を行う。
生理は正常になったり、やや遅れて始まったりする感じであった。
春まで続けてもらい、生理や浮腫み、尿量は正常となり、24回の治療で終わりました。
感相としては、初めのうちは割と治療効果が上がり、9回目の時では、かなり改善されてきました。その後は痒み、鼻血、悪夢を見るなど、証が変わったり、症状もなかなか安定しませんでしたが、
主訴の浮腫みと肩こり、生理不順は改善させることが出来ました。

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スポーツ障害による腰痛、左膝関節痛2009年8月の症例

2013年12月5日

スポーツ障害による腰痛、左膝関節痛2009年8月の症例
患者16歳、高校生の女性、ソフトボールをやっていて、腰を痛め、左膝も痛むので、来られました。
ランニングをしたときや捻った時などに腰痛・膝の痛みがあるとのことでした。
腹診では、上腹部が虚、脉診では、浮いていて弱い。
体は特に問題はないが、下部腰椎と仙骨の間にキョロ、左膝周りにキョロ所見がありました。
治療は肺・肝相剋調整で行い、腰と左ひざの周りに鍼をして、左申脈・後谿に奇経灸を行いました。
十日後の2回目は、まだ腰痛が取れていなくて、証を脾・肝相剋調整に替え、腰に温灸を行いました。
12日の3回目に来られた時は、腰の痛みは動いても痛みがなく、膝の痛みもなくなっていましたので、改善と診て、治療を終了しました。
感相は、高校生の回復力の速さ、この一言です。

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  昼の疲れ 夜まで疲れる 精力減退 慢性疲労症候群! 2009年8月の症例

2013年12月3日

  昼の疲れ 夜まで疲れる 精力減退 慢性疲労症候群! 2009年8月の症例
39歳の男性、疲れが取れず、肩こり、頸の痛み、目の疲れ、精力減退(インポテンツ)などの症状が合って来院されました。
体は大柄、体全体は暖かく、健康状態は良好と見えますが、疲れが取れにくく、頸肩が張っていました。第3第4頸椎が後弯していました。
腹診は、臍周りが硬く、脉診は、沈んでいて強い。
好転の元気を高めて、疲れにくくすること、体を出来るだけ冷えさせないことを、目標に治療しました。
脾・肝相剋調整で行い、インポテンツに対して、仙骨部に温灸を行いました。
同じ治療で、もう一度行った結果、インポテンツは改善されました。
再来院されたころからは、頸の前側にこり感を強く訴えていましたので、脾を本証で、5回程度続けて行い、ほとんど肩こりの自覚症状は取れていきました。
以来、継続治療を行いましたが、途中膝の痛みが出たりしましたが、あまり体は疲れにくくなったとのことで、改善させることが出来ました。
感相としては、この患者さんのように、「陽気不足」の人は、疲労であっても精神的なもの、仕事の疲れによって引き起こされている疲労感であり、体を温めること、暴飲暴食は避けること、睡眠を十分とることなどで、改善していきます。
インポテンツも一時的なものであると考えられますので、男性・女性ともに勢力減退、性欲が起きないなどは、あまり深刻に考えないで、少し心に余裕を持たせるようにすれば、問題ないと思われます。

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不妊 あきらめないで 対外授精成功の手助けに!2009年8月の症例

2013年12月2日

不妊 あきらめないで 対外授精成功の手助けに!2009年8月の症例
39歳の女性、4年前から不妊治療を行っていて、昨年の7月に一度妊娠するが、直ぐ、流産してしまった。
9月に体外受精を試みる予定であるので、鍼で体調を整えておきたいと来られた。
体はやや大柄、手足が締めっぽく、冷たい感じ、肩こり、腰の冷え、甘いものや油物を好む。
腹診では、下腹部が冷たく弱い。脉診では、沈んでいて弱い。
体全体の冷えを改善させて、子宮内膜の栄養を充実させることが出来れば、排植え五、着床させられると、そのことを説明して目標にしてもらって治療を開始しました。
治療は腎・脾相剋調整で行い、仙骨部、下腹部に温灸を行った。三日に一度くらいのペースで来院してもらい、8月17日の治療後生理が始まり、採卵,9月初めに排植をすることになった。治療はその都度証を換えておこなう。
9月の体外受精の前まで通院してもらい、1か月後に再来院してもらうことにした。
10月に来られた時は、残念ながら着床しなかったので、又鍼治療を再開することにする。
1週間に一度くらいのペースで通院してもらい、しばらくは良い卵子が育ってこないことや高温そうになっていないなどあったので、三陰交の温灸を、加える。
証は肺・脾・腎などその都度換えて行う。11月ごろより足の冷え、体の冷えがほとんどなくなってきたとのことで、体調はかなり整ってきた。12月まで1週間に一度の通院を続けてもらうが、なかなか良い卵子にならなくて、しばらく体外受精は様子を見ることになった。
しかし、鍼治療は2週間に一度くらいの間隔で続けてもらった。なかなか誘発剤で排卵させても良い乱視に育っていかなくて、排植まではたどり着くことが出来なかった。照海・列欠や公孫、内関などの奇経灸を加えるなど治療を行う。
11月末の来院で、ようやく着床が確認され、妊娠することが出来た。
鍼治療を始めてから1年3か月51回のことであった。
その後も通院してもらい、26週目で逆子となったが、「逆子も鍼でよくなる」ことを進めたのだが、本人は「高齢なので、かえって帝王切開で産むほうが安心」とのことで、回数は増やさず、2週間に一度の通院を換えなくて、結局7月20日に帝王切開で無事男の子を出産した。
感相としては、鍼に来られた段階で体外受精をされている患者さんで、自然妊娠はかなり難しい状態であり、着床をさせることが目的になったが、なかなか受精卵を戻すところまでいかず、半分あきらめかけていたが、患者さんの「子供が欲しい」という厚い思いが、功を奏して、妊娠、出産まで至った症例でした。
まさに、「継続は力なり」です。ただ、毎月のように体外受精や人工授精を試みている段階では、成功しなかったものが、排植が出来なくて、様子を見ながらの不妊治療になったことが、
逆に、生殖作用を高める結果となったのか、久しぶりに行った体外受精で着床出来たことは、自然治癒力の結果ではなかったかと思っています。鍼は自然療法でありますから、自然にしている状態の時が最も効果があげられるものであるということを、私自身も痛感させられた症例でした。

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急性頸腕症候群 2009年8月の症例

2013年11月30日

急性頸腕症候群 2009年8月の症例
 1か月ほど前から右腕が痛みだす、冬場にぎっくり腰をやったことがある、
眩暈、頻尿、咳き込むなどの症状があってこられた48歳の男性です。
右の頸にキョロ所見、右腕の外側後ろ側の筋肉の緊張がありました。
動かしたときや夜などは痛みはあまりないとのことでした。
腹診では、上腹部が硬く、脉診では、沈んでいて、遅く、弱い。
治療は肺本証で行い、右外関・臨泣に奇経灸を加えました。
3回目の来院で腕の痛みが浅くなり、4回目に来られた時はほとんど痛みが無くなっていましたので、改善とみて治療終了としました。
感相としては、このように証も換えることなく、4回の治療で症状が焼失していったことは、理想的な治療成績であったと思いました。
痛みの程度や他の病気があるかないかで変わってきますが、おおむね1か月くらいの段階で鍼を初めてもらえれば短期間で治りますので、拗らせる前に鍼に来られてください。

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